ハヤシ

同人に関わってからやく30年、こんなに時間が経ったのかと驚いています。現在は訳あって活動中止しております。

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最近の記事

同人の現在地Ⅲ┃オタク市場と認知のゆがみ 

ここで、認知のゆがみについて、少し詳しく解説しておきます。 これは以前から指摘し続けている「解離」と同じものです。 今回は認知心理学の視点からアプローチします。 ※「解離」は精神医学用語です。   「コミケ」は同人誌の頒布数も盛況だという思い込みは、イベント運営者や一般参加者、サークル関係者にまで広がっていました。 それはいまでも変わりません。 これは他のことでも同じで、かつまた強い思い込みです。 振り返って見れば、この「思い込み」に振り回され続けた同人活動でした。 ※

    • 同人の現在地Ⅱ┃コロナ後の展望

      まず2023年の「夏コミケ」開催で気になる点が二つあります。 間接的に耳にはいってきた情報です。 一番興味をおぼえたのは、大手サークルにあまり行列ができておらず、欲しい同人誌を簡単に入手できたという報告です。 これは昔を知っているものからすれば、ちょっとした異常事態です。 この報告をしてくれた一般参加の方も、今まで経験のないことだと話していました。 以前から薄らと感じてはいたのですが、こうした「コミケ」や「同人誌」そのものから離れていく人が多くいるのではないかということで

      • 同人の現在地Ⅰ┃コロナ後の現状

        コロナ禍の諸々の規制も終わり、色々なものが再開されています。 コロナ禍前と後では同人を取り巻く環境もずいぶんとかわってしまいました。 個人的には見える風景が一変してしまったような感じです。 望ましい変化ではありません。 「コロナ禍」による影響は、昔見た映画、「アンドロメダ病原体」並みの災厄となりました。 終わってみれば、コロナという病原体ではなく、コロナを利用した人災であったと思われます。 なんとか新作をと、頑張ってきたのですが、新作どころかインターネット環境を半年近く

        • 同人やアニメ業界における女性の存在

          長い間、放置状態でしたが再起動です。今回から有料版も増やしていきたいと思います。そこでとりあえず、この「Note」で書いてきた記事の閲覧数を調べて見ました。今まで殆ど調べたことがなかったのです。 一番多く読まれているのがダントツで「同人誌を語ってみると | 女性サークル編」でした。 「Twitter」などで今でもアニメオタクは男性ばかりといった一方的な意見をまだ見ることが時々あって、とても違和感を感じています。それも男性オタク側からの発信でもあります。 この閲覧数の多さ

          ¥200

          新型コロナとコミックマーケット・後編

          個人的には「コミケ」中止よりも、「新型コロナ」による経済活動の停止が最大の問題であると考えています。 「クールジャパンとオタク産業の真実を語ってみると」でも指摘しましたが、同人作品を購入する人たちが皆お金持ちではないからです。 例え同人ファンといえど購入できる資金は少ないわけで、当然、我々同人作家は辛い日々を送ることになります。これはすでに経験していて、また同じことがやってくるのかと憂鬱な気分でいます。 「とらの穴」など同人誌を扱う店舗の閉店が続いています。どこまでいく

          新型コロナとコミックマーケット・後編

          新型コロナとコミックマーケット・前編

          コミケに関しては同人でのサークル活動中に──正確には前後にもあり── 数々のいやな想い出があることはすでに同人活動について書いた記録という かエッセイのなかでも何度も指摘していました。 もともと「コミケ」に関しては何も感じていませんでしたが、数々の出来事からとても嫌なイベントになっています。 最後のさごまで「コミケ」がらみで終わってしまって、良い想い出は一つも ありません。この時、この先「コミックマーケット」はどうなって行くのかと考えた時がありました。 サークルでの活動

          新型コロナとコミックマーケット・前編

          雑記 | 出会い

          しばらく間が空きましたので、ちょっとした雑記をアップします。 学生の頃から続いている習慣に本屋まわりがあります。大型書店を中心に三時間以上かけていろいろな書店を見て回ります。 また多くの古本屋があって一日では回れないのが普通でした。 ですが時代が変わり現在、「古書店」は壊滅して残っていません。 僅かに残っているのは大型書店で、その大型書店も次々と閉店しています。 時代の流れが自分のような人間の居場所を奪っているような感じがしています。 先日、その僅かに残っている書店で見

          雑記 | 出会い

          オタクについて語ってみると

          「オタク」、または「ヲタク」と表記される場合も多いのですが、これらの人種に関することについて一歩踏み込んで書いてみたいと思います。 この「note」の記事に同人とそれにまつわる人々のことを書くと、「オタク」のことについて反応があったからです。 今は「オタク」はある意味市民権をもってしまっていて、我々が知っている「オタク」たちとは違ってきているようです。 個人的には「オタク」に関しては否定的な考えを持っています。 これはあくまでも自分の知っている「オタク」たちにたいしてです

          オタクについて語ってみると

          クールジャパンとオタク産業の真実を語ってみると

          初めに、前回少し書き忘れてしまいましたが、ネットでの同人作品ダウンロードサイトそのものがもつ欠点があります。 まずそれを補足説明してから本題へと入りたいと思います。 それは同人作品の転売です。紙の同人誌と違って転売がインターネットではとても容易です。メルカリなどでもそうなんですが、ネットを利用すると転売という行為はとても簡単にできます。 デジタルデーターの同人作品は物販と違って数に限界がありません。 いくらでもコピーできますから、利益も大きい。 ましてや普通に委託販売サ

          クールジャパンとオタク産業の真実を語ってみると

          ネット上での同人活動を語ってみると

          前回の記事で書いた生活も、ますます追い詰められるようになった頃、友人からパソコンをもらいました。 これによりインターネットに接続できる環境ができました。インターネットに接続できる環境を手に入れたといってもすぐに同人活動を再開していた訳ではありません。 今のように光回線でもありませんでしたし、全ての設定をパソコンをくれた友人がやってくれるなどなにも分からないままで始めました。ですから同人活動などまったく考えてもいないですし発想もなかったですね。 なによりどんなサイトがあっ

          ネット上での同人活動を語ってみると

          同人活動中断後を語ってみると | バブル崩壊と大不況の頃

          今まで同人関係のことばかりを中心に書いてきましたが、ここから先は身辺の事情が大きくなっていきます。 たまりにたまった不満を愚痴として垂れ流すようで筆も進まなかったのですが、あえてこれらを書かせていただきました。 この時期、世の中の動きも同人もいろいろな出来事が立て込んでいたり重なっていたりで、順序立てて書くのが難しいのはすでに書きました。「阪神淡路大震災」や「オウム真理教によるテロ事件」までありましたからね。 これらの事件の前に、世の中のバブル景気が崩壊して景気が一気に悪

          同人活動中断後を語ってみると | バブル崩壊と大不況の頃

          同人活動中断の前を語ってみると

          ここからは同人関係の記事が減っていきます。 なぜ同人活動が続けられなくなったのかは次に譲るとして、コミケ初め同人関係にも新たな問題が発生してきました。 これらの問題や動きは同人活動をおえてからも続くのですが、活動そのものはしていませんでしたが、同人関係の情報は絶えず入ってきていましたし、自分も求められればできる限り協力するようにしていました。 また世の中の動きも大きなことが立て続きにありました。 どれが先でどれが後か分からないだけではなく、重なっていたりもしますので正確

          同人活動中断の前を語ってみると

          青少年保護育成条例を語ってみると

          色々と苦労させられたサークル活動でしたが、同人バブルもアダルト規制 が始まり一気に下降線を辿ります。 これはそのまま同人活動全般のブレーキにもなりました。 東京都の「青少年保護育成条例」により同人誌も「有害図書」に指摘される ことになります。もともと昔から、古くは「ハレンチ学園(永井豪作品)」のころから行政とPTAなどはエッチな漫画を規制しようとしていました。 これは何度も形を変えて繰り返し行われています。 規制するきっかけをいつも狙っているようなところがありますね。そん

          青少年保護育成条例を語ってみると

          コミックマーケットを語ってみると | 共同幻想としてのコミケ

          ここから話は一気に重くなっていきます。 コミケの共同幻想に関してはこの回で締めくくりたいと思うのですが、ここであらためて「宮崎勤」のことについて触れておきます。 「宮崎勤」のことに触れると、オタクはロリコンという定番のコメントかと思われそうですが、それは違います。「宮崎勤」は「解離」を説明するのにこれほど好都合な存在はいないからです。 解離意外にも共通点が多くありました。 これは同人活動を始めた頃と「宮崎」事件がかぶるので、同人ファンの反応やこれらの人たちから受ける印象に

          コミックマーケットを語ってみると | 共同幻想としてのコミケ

          コミックマーケットを語ってみると | コミケに集う人々

          今年のコミケ開催から、四日間という今までよりも一日多い開催になるそうです。それによりコミケの一般参加も有料となるそうです。 そして昔からいつも運営やらサークルを悩ませていることがあります。それは「コミケ」に圧倒的に多いことですが「困った」人たちの存在です。 一言で言って迷惑な人たちなのですが、オリンピックのためにコミケの一般参加者も有料という話を調べると、「変な人がすくなくなる」からよいと言うような話が多くありました。 それほど一般参加者さえも迷惑していたということです。

          コミックマーケットを語ってみると | コミケに集う人々

          コミックマーケットを語ってみると |コミケ神話の真偽

          ここからは「コミックマーケット」の解説をしていきます。 長くなりますので数回に分けて掲載していきたいと思います。 「コミケ」の開催は年に二回、夏コミと冬コミの二回に分けられています。 ※春コミのような感じの不定期の開催は昔に数回あったようです。 どちらも三日間開催されていますが、我々が同人活動していたときは夏コミが三日間、冬コミが二日間でした。また開催場所も今は「東京国際展示場(東京ビッグサイト)」ですが、我々の頃は「日本コンベンションセンター(幕張メッセ)」から「東京国

          コミックマーケットを語ってみると |コミケ神話の真偽