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シューにクリームを【2025/2/13】

  • どうしても書き上げたい小説があり、午前中はずっとその執筆に取りかかっていた。小説と言っても、いわゆる「短編小説」だから、字数はさほど多くはない。現状2000字に満たないし、出来上がる作品もせいぜい4000字だろう。

  • 書くのは楽しいからいくら時間を費やしても構わないのだけれど、実は締め切りがありまして。どんなに遅くとも「16日(日)」までに書き上げなければならないのだ。少し手を休めるたびに、脳裏に「締切」の2字が浮かぶ。そして、ちょっと焦る。果たして、期日までに書き上げられるのだろうかと。

  • 登場人物とおおまかな展開は、最初に決めてから書き始めた。小説を通して伝えたいことも、書き進める中で固まってきている。が、今書いているのは「起」と「結」。肝心の中身がない。シュークリームでいうと、外の皮があるだけの状態。外見はなんとなく小説のていを保っているけれど、味わってみると「あれ?」となってしまう。シュークリームだけど、シュークリームじゃない。とにかく僕は、小説を小説たらしめるクリームの部分を、初めと終わりを滑らかに心地よく繋いでくれるパートを、残りの3日ほどで考える必要があるのだ。

  • 冷静になって考えると、思いの外時間はない。3日=72時間すべてを書き物に費やせればいいのだけれど、現実的に不可能なわけで。睡眠・食事・入浴といった基本的生活習慣にかかる時間と、仕事・活動に使う時間と、その他諸々を差し引くと、正味10~15時間くらいになるだろう。

  • あ、そう考えると、意外と時間があるように思えてきた。15時間と捉えれば、平均して一日5時間あるってことでしょ。それだけあれば、空白の部分埋められそうな気がする。

  • 明日も早く起きて、今日の続きを書こう。締め切りはあるけれど、自分の書きたいことを書きたいように書く。そこに、注力しようと思う。

  • シュークリームの話をしていたら、冷蔵庫にシュークリームが入っていたことを思い出した。親が時折買ってくる、いつものシュークリームだ。ホイップクリームとカスタードクリームの両方が入っていて、甘いもの好きにはたまらない代物だ。記憶が正しければ、確か消費期限は今日になっている。

  • 「消費期限」なら早く食べるに越したことはない。小説を書き上げたご褒美に、なんて一瞬思ったけれど、そんな悠長なことは言っていられなさそうだぞ。文章が終わるにしても、そうでないにしろ、明日中には食べるようにしたい。

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