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最後から2番目

先日、オーブンレンジとリビングのエアコンを買った。
どちらも20年をこえて使用しており、
オーブンレンジにいたっては動かすとたまに、ぴひゃー!という謎の音を出す。
ドケチの夫も流石にマズいと思ったのか、
この度買い替えのリストに入れてくれた。

家電や車を買おうかと思う時に
最近よく考えるのが、
人生であと何回これを買い替えるのか、ということだ。
私たち夫婦はアラ還なので、もし80過ぎまで生きて、家電も長生きしてくれたとしても、
もう一度は新しい家電を買うことになるだろう。
実際、京都の実家ではテレビを新しく買っていた。
1日中コタツに座り、酒を飲みながらテレビを見るだけの継父には必須の家電である。
おそらくあのテレビは彼らの最後のテレビだろう。

個人的には私たちの最後の家電は、
わかりやすくて最小限の機能があればいいと思っている。
ということは、最後から(多分)2番目の今回が
自分の使ってみたい家電を買うことができる
最後のチャンスということか。
夫婦2人でネットのサイトを見ながら
あれやこれやと話す。
オーブンレンジの方は、思った以上に安いものが見つかったので、即決した。
大きさも今と同じくらいなので問題はない。
ほとんど使っていないトースターも処分したら、
少しキッチンがスッキリしそうだ。

次はエアコン。
リビングに今ついているエアコンは
少し小さめのものなので、
ひと回り大きなサイズにしようと話し合う。
同じものが2つあるので、
何が違うのか見てみると、コンセントが100Vか200Vかの違いであった。
ウチのコンセントは100Vなので、そちらを選ぶ。
夫が長さ等を測ってくれる。
コンセントカバーや、リサイクル料金、工事費など
他にも必要なものを足していくと
思ったより高くなったが仕方ない。

夫は仕事柄電気関係に詳しいのだが、
こんな時には本当に助かる。
私ひとりでエアコンを買うということになると
エアコンの大きさなど、
わけのわからないまま適当に買って
支払いにびっくりということになりそうだ。
お互いの実家でも、家電などで困ったことは
全部夫にまわってくる。
いっそ実家で家電修理の仕事すればいいのでは…いや、あの田舎に住むのは絶対イヤだ。

話がそれてしまった。
そんなわけで、
これから何度か最後から2番目が来ることに
私は少し寂しさを感じている。
年取ったなぁ。
定年が来ると、そんなに気軽に買い物はできないのでそれまでに買い替えられるものは
買っておいた方がいいのかもしれない。
とはいえ、冷蔵庫も洗濯機もまだ元気だが。


私の車は多分次が最後だな。
その時はすぐそこに近づいている。

(了)












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