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朗読 不如帰 113

猫様とごはん
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独り身になったらナミコさんは、連れ立って働きに出ている農家の若夫婦を切なげかどうか分かりませんが、しばし見つめています。自分にもそんな頃があったと懐かしんでいたのか、羨ましかったのか。
私は家族連れを見ると申し訳ないなと思います。どう気を使うべきかわからないからです。
だから避けて通るのですが、また世間からも独り身であることを気遣われないならいいなとも思います。
浪子さんは加えて病身で症状も重かったので、周囲の気遣いは致し方なかった、ありがたかった面もあると思います。
でも本当に気遣いをするなら、離縁される前に若夫婦が2人だけで暮らせるようにしてあげたらよかったのではないでしょうか。
2022/11/15の音声

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