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ファスト映画はどうして誕生したのか?

ファスト映画とは?
映画の映像を無断で使用し、字幕やナレーションをつけて10分程度にまとめてストーリーを明かす違法動画。
Wikipediaより

以前も似た話題について書きました。

倍速で動画を見るのはZ世代が中心のようですが、ファスト映画は映画好きの人も利用するようです。

映画好きな人がなぜ2時間3時間ある映画を10分で見るのか。
それにはタイムパフォーマンスの考え方があるようです。
要するに、時間を無駄にしたくないということです。
2時間かけて見て気に入らなかったらもったいないということなのでしょう。

考え方は人それぞれ。
私としては、"なぜあらすじを探して読まないのか?"と思ってしまいます。
恐らくは、ストーリーだけ知ってもどこのシーンが良かったとか情報を共有出来ないから、内容を知るだけではダメなのでしょうね。

結末を知るだけじゃダメ。

で、その目的は?
他人と共感しあう時間は無駄じゃないの?
感動は求めてるの?

恐らく10分で見て、面白そうなら2時間かけて見るのでしょう。しかし、他人からダイジェストを聞き、おすすめシーンを見てしまった後で改めて話の流れが追えるのでしょうか。

私も小説の結末を途中で先に読んだことはあります。すると、改めて読み進めても冗長に感じたり読むのをやめたり、話が分からなくなってまた最初から読んだり、かえって面倒くさいことになった覚えがあります。

それで今は、読み進まない時は素直に放置するか、そこを乗り越えればより感動が待っていることが予測できているので、頑張って読もうとします。

しかし、それは大人になるまでの読書経験が得られてこそ、そのような読書だとか映画の見方が身についたもので、10分のダイジェストがあればその公開者が罰則の対象だということは深く考えずに利用してしまうかもしれません。

難しいのは、今は日本の映画でも海外で先行公開になることがあり、それがネットで上がっても国によって違法ではないということです。著作権の切れた無料の動画も無数に上がっています。

その違いを考えて利用することは、わたしのような中途半端な知識の人間には難しいです。

ただ、2時間かかるものを10分で見るくらいなら映画は見なくていいんじゃないかなと思います。
もちろん仕事柄それが便利な人もいるでしょうけど、仕事にするには数をこなさなければならないというのは世知辛い世の中ですね。

一つのものに、寝食を削って時間やお金をかけられないのは、時間の無駄と考えるからではなく、大人も子どもも生活に余裕がないからかもしれません。

武士は食わねど高楊枝の境地に至るにはなかなか難しいですね。名言として残るくらいそういう境地は尊かったのだと思います。

心身貧しくても他人の作品に敬意を持てる人間でいたいです。

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