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狂犬病の治療に使われていた「ドッグローズ」
ローズヒップの母「ドッグローズ」をご存知でしょうか。
薬草について調べていて、私は最近知りました。
ドッグローズはヨーロッパに野生で見られるバラです。
ドッグローズというのは、中世に狂犬病の治療に有効とされたことに由来します。
現代でも、狂犬病はほとんど助からないイメージがありますが、昔から治療は試みられていたのですね。
この「ドッグローズ」の実がよく知られている「ローズヒップ」です。
そう。ローズヒップの生る薔薇が「ドッグローズ」と呼ばれるものだと知らなかっただけなんです。
狂犬病の治療に使われたと書いてあったので、どんな薔薇かと調べたら、なんだローズヒップなら知っていると拍子抜けしました。
実のローズヒップは秋に収穫できます。
細かい毛があるので、果実を割って種と毛を取り除いて乾燥させて利用します。結構手間がかかるのに、なぜ人気なのか。
お茶を飲んだことがありますが、赤い色は美しいものの結構な酸味があります。苦手な人は蜂蜜を入れると良いようですが、それくらいで消える酸味ではありませんね。ヨーロッパではワインやビネガー砂糖漬けに利用されているようです。私はお茶しか飲んだことがありませんが、砂糖漬けを果たして食べきれるか自信がありません。
それでも、どうしてローズヒップを度々購入するかといえば、その効能が魅力だからです。
ローズヒップのビタミンCの含有量はレモンの20倍と言われています。
肌荒れを防ぎ、便秘の改善に役立ちます。
ヨーロッパではよく見かける植物らしく、花も利用できます。
淡紅色の一重の可愛らしい花で、ポプリ、お菓子、香水に用いられています。
そして、花にも効能があります。傷の治療に良いということですからローズヒップは強力なお肌の味方といえそうです。
そんなローズヒップ。
棘があるから育てたくないなと思いつつ、ジャムの作り方を調べてみました。
日本以外にお住まいの方には定番かどうかわかりませんが、ヨーグルトなどに加えて朝食の定番にするのはとても健康によさそうですね。
ローズヒップジャムの作り方
①ローズヒップ(ドライ状態のもの)をなべに入れ、水をひたひたになるほど注ぐ。
②沸騰したら弱火にし、砂糖をローズヒップの半分ほどの量少しずつ溶かし入れ、とろみがつくまで煮詰める。
③水分がなくなりすぎないようにし、粗目の漉し器で裏漉しする。
④最後にレモン汁を加えて混ぜて出来上がり!
ローズヒップの細かい毛は内臓を傷つけるそうですので、必ずドライを使うということ以外、普通のジャムの作り方と変わりませんね。
日本では値段がお高いと思うので、他の果物ジャムでできるだけビタミンを取って肌荒れを防ぎたいと思います。
春は乾燥の季節です。どうも3月に入って、肌の調子が悪いのです。
旅の土産のジャムを買い込んでいるものの、なかなか毎日ジャム生活は難しいです。だって、それは毎日パンを食べるのと同義ですから。
お茶が一番続けやすいなと思っています。
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