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何も書けない日 ~アビガンの今~

おはようございます。今日は何も書けない日だという気がします。

同じようにそんな気がしていた昨日は、2本も書いてしまったわけですが、毎日投稿が途絶えたら嫌なので、新聞記事の話題でもしたいと思います。

今朝の読売新聞の社会面の記事です。

「千葉県いすみ市の公立病院「いすみ医療センター」で新型コロナウィルス対策のアドバイザーと務めた男性医師(72歳)が、今年の8月~9月、国内では新型コロナ治療薬として承認されていない内服薬の抗ウィルス剤「アビガン」を自宅療養者90人に処方していたことがわかりました。これには地元の保健所も同意していました。」

これは駄目ですよね。ルールですから。そもそもアビガンがまだ未承認である理由についてを考えなければいけません。これについても新聞に書かれていました。

「厚生労働省によると、アビガンは新型インフルエンザ治療の承認薬です。新型コロナに関しては、国内では臨床研究の一環として入院患者に処方でき、1万5000人以上に投与されました。健康被害は今のところ報告されていません。

ただ、動物実験で胎児に催奇形性が確認されたため、厚労省は「自宅療養で投薬はできない」と自治体を通じて医療機関に連絡をしていました。」

なぜ、このようなことが起こってしまったのでしょうか。市長は記者会見で医師の解任を発表したそうです。

「この医師は8月に厚労省に臨床研究への参加を申請しました。車で来院する患者に車窓越しにアビガンを渡していました。」

この時点で問診はどうだったのか?とかいろいろ気になるところです。

「医師は12月5日の読売新聞の取材に対し、「お話できない」と返答しました。」

しかし、これがどこで述べられたものか新聞ではちょっと不明ですが、医師は「私は治療方針をよく理解していなかった。医師とセンタートップ(病院長)、保健所長の同意でやった」と説明しているそうです。

一方で、病院長は「医師に『いけない』と伝えたが、それ以上言えない空気だった」と読売新聞の取材に答えたそうです。医師が自分より知識があったり年上だから言えなかったの?という疑問が起こるわけですが、一番の問題は保健所にあるようです。

いすみ市を所管する夷隅保健所の松本良二所長は「(処方後に)医師が頻繁に問診しており、外来処方でも問題ない」と読売新聞の取材に答えているのです。

私は思います。医師を解任する前に、この問題を報告しなかった保健所の所長の処遇を考えるべきではないでしょうか。

8月ならいすみ市の医療もひっ迫していただろうことが容易に想像できます。それなのに、車窓から薬を渡してその後頻繁に問診していたってこれは事実かどうか確認が容易にできるはずです。もし、自宅療養者の問診が頻繁に行われていたとしても許されるかどうかわかりませんが、この事実確認だけでもこの保健所の所長さんの処遇を考える重要な要素ではないでしょうか。

保健所はいま確かに忙しくもしかしたらなり手も少ないでしょう。けれども、だからといって所長はどんな考えの政府方針に逆らう人でも良いということではないと思います。こっそりやるのではなく、面と向かって現状に異を唱えるべきだったと思います。

8月下旬にアビガンを処方された県南部の女性は発熱などのもうろうとした状態で同意書にサインしたそうです。飲んだのは医師に初回分として指示された9錠のみで、その後は「コロナの治療薬として未承認だ」と周りに言われ、服用をやめたということです。五日後に回復、残薬の返却も求められていません。

この件の何が正解か、私の中に正解はありますが、きっと人によって考え方は違うでしょう。私は持病で薬が変わる度に様々な副反応を実感しますが、普段病気をしない人はあまりよく考えないかもしれません。かといって、副反応を恐れていては、病気はただ進行するのを待つだけになることも事実としてあると思います。

コロナは自然回復しうるというところが判断が難しいですよね。でも、死ぬこともあるんですから。

大事なのは、このような重大な事件、事件とよんで良いと思いますが、きちんと新聞メディアが伝えてくれているということです。けれども、ネットニュースで上位にあがってくるものだけのタイトルを確認して、後はコメント欄で読んで楽しんでいる人は自分にとって必要な情報を見逃しているかもしれません。

いま、オミクロン株に対して楽観論が広がり、あたかもデルタ株にオミクロン株が置き換われば、コロナの問題は解決すると信じている人が多くいるようです。まだ登場したばかりのウィルスに対して、なぜ医療の素人である我々がそんな判断を下すことができるのでしょうか。

さらに昔々から度々話題になる文書交通費の問題が取りざたされています。これは、昔から収支報告書の記載が成立したことがないので、確かに今回の臨時国会では無理でしょう。可決できません。一方で10万円の半額のクーポン配布やマイナポイントにワクチンパスポートにGOTOや入国規制、予算支出の不適当や政策の不備など議論することがたくさんあるように感じます。

文通費が些末な問題とは言いませんが、いますぐどうにかすべき問題に時間を割くべきではないでしょうか。それには、やはり立民に役割を期待するほかないようです。

岸田内閣の支持率は上がり続けています。

果たして今の日本人は、主体的な意志というものを個々人で獲得していると言えるのでしょうか。


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