2023西日本インカレ 優勝
2023年度の西日本インカレは8月8日〜8月13日の6日間にわたって開催されていました。
結果としては
という結果で
ありがたいことに私も自身も大阪体育大学の男子部のコーチとして初戦から決勝戦までベンチ入りさせていただきながら選手と共に戦うことができ、7年ぶりのアベック優勝という最高の形で、本大会を終えることができました。
予選リーグ
ここからは主に携わらせていただいた男子部を中心に本大会を振り返っていきたいと思います。
私が所属している大阪体育大学はEブロックに所属しており、対戦チームとしては、対戦した順番に
岐阜聖徳大学⇒松山大学⇒名桜大学
という順番で1日1試合、3日間にわたって予選リーグが開催されました。
予選リーグは、各グループの一位が決勝トーナメントへ進出また、インカレ出場権を獲得という意味でも負けてはいけないグループ予選であり
大阪体育大学は今年度関西リーグ一位、他チームは東海・中四国・九州の上位チームではなかったものの、決勝トーナメントに進出し、インカレ出場権を獲得するためには、負けは許されないといったグループリーグでした。
結果としては
上記のようなスコアで3戦全勝することができたが、内容を詳細に見ていくと60分間常に相手を上回ることができたわけではなかったと思います。
また、試合に勝つためには技術的なことはもちろん試合前の選手のコンディショニングなども非常に重要になってくることを痛感した予選リーグでした。
このあたりがうまくかみ合っていないと、チームとしてベストパフォーマンスを発揮することは難しく、少しの油断が足元をすくわれることにもなりかねません。
そういった意味でも大阪体育大学女子ハンドボール部のインカレ9連覇というのは、数字以上の凄さや重圧というのがあるのではないかとそこそこ近しい存在になったからこそ感じています。
準々決勝VS名城大学
なにはともあれ、予選リーグを全勝で勝ち上がり準々決勝は、昨年の西日本チャンピオンの名城大学。
自分自身は、学生時代闘い慣れた相手であり、相手選手には自分自身がまだ大学時代ルーキーとして頭角を現していた選手が主力選手としてずらりと並んでいました。
結果としては、上記のスコアで勝利することができました。
試合序盤は相手の持ち味を出され、GK陣も中々止めきることができずリズムを作れませんでしたが、ベンチ入りメンバー・スタッフ間で密なコミュニケーションをとりながら前半の終盤あたりから徐々に自分たちらしいハンドボールを展開できるようになり、後半も前半同様に、コミュニケーションをとることで、相手の7人攻撃などにもはまりすぎず点数差を広げ勝利することができたように感じます。
準決勝VS中京大学
決勝進出、また全日本インカレのシード権獲得をかけた準決勝
チームとしては昨年度敗れた準決勝
また、個人としては自身の最高成績を乗り越えるための準決勝
その対戦相手は、大学4年間成長させてもらった中京大学で会場も4年間住み慣れた愛知県豊田市でした。
個人的には、何とも言えない感慨深いものもありましたが、試合となるとやることは今所属しているチームが勝つために自分自身ができることをやり切るのみ。
今の4年生は自分自身が三年生のコロナ真っただ中に入学してきた学年であり、3年生は自分自身が4年生の頃の1年生でした。
母校の対策のために映像を見ながら、自分自身が知っている後輩たちの情報と映像のプレーからこういうこともできるようになっているなぁ。などと後輩たちの成長を感じながら、とはいえつけいる隙のありそうなところはまとめながら、対戦を楽しみにしながら準備を行いました。
試合は、ここまでの試合とは違い前半から自分たちのやりたいことができる理想の展開、前半を6点差で折り返し、後半へ
前半で勝負をつけれたかなと思いましたが、後半からは一気に相手ペースに
母校らしく、OFでというよりは1つ1つのDFからというスタイルで6点あったリードを2点まで縮められましたが、そこからはお互いのGKの好セーブなどもあり、取っては取られ、守っては守られの展開
終盤に2分間退場を受けてしまいましたが、その2分間をGKの好セーブもあり無失点で切り抜けることができたことが準決勝突破につながったのではないかと思います。
決勝戦VS中部大学
そんなこんなでなんとか準決勝にて中京大学に勝利し、決勝戦の相手は中部大学に決定。
準決勝勝利後、宿泊していた宿のご厚意でホテルに併設されていたビアガーデンで1時間程度焼き肉を楽しませてもらってから切り替えて相手チームのミーティング。
個人としてもそこからは中部大学の準々決勝・準決勝の映像を見たり、アナリストのスタッフが作成してくれてた映像を見たりしながら自分自身の中で色々とシュミレーション
自分自身としても初めての決勝戦であり、準備しすぎてもしすぎることはないと思い、何度もビデオを見ていましたが、試合は生き物ということもあるので、その瞬間瞬間をしっかり楽しみながら色々と思考できるように3時ごろに就寝し、試合当日を迎えました。
自分たちの試合開始前に、女子部が無事に西日本10連覇を達成し、アベック優勝は、男子部の結果に委ねられました。
大会6日目になる中でも、この6日間やってきたアップなどを通してウォーミングアップをし、決勝ならではの選手・スタッフ紹介(自分自身は初めての経験だったので緊張しました(笑))。
ベンチ入りメンバー・応援席のメンバー共に気合は、十分でしたが前半は相手のやりたいこと・強みを十分出されてしまい、前半を8点ビハインドで折り返す。
ハーフタイム中でも、諦めるわけではなく勝つために必要なことを全員で確認し、後半へ
もちろん、相手も油断しているわけではないということを感じるような後半の入りで、この試合初めての11点差の点数が開いてしまう場面も
しかし、誰も気持ちを切らさずDFシステムの変更や選手交代等を駆使しながら、相手のミスを誘発したりする中で、徐々に自分たちがやりたいことをできる展開に持っていくことができ、気づけば5点・3点・同点・勝ち越しのようなペースで試合が進んでいました。
そこから同点になり、延長に入りましたが、ノリにのった流れは止まらず自分たちの得意な形で得点を取れば、ノーマークシュートをGKが好セーブで遮断するなどしてゲームセット
無事に、女子10年連続・男子7年ぶりでアベック優勝を達成することができた。
おまけ
実は、この決勝戦、大学1年生から付き合っている彼女が三重から観戦に来てくれていた。
割とドライな僕の彼女の試合後の第一声は
「いつ負けたと思った?」
でした。彼女らしい問いかけに笑ってしまいましたが、一度も思わなかった。思わないようにしていた。というのが本音だったと思います。
これは完全に持論ですが、コーチの感情は選手に移ってしまうと思っています。
これは試合に限らず、日常でも。
なので、どんな時でもコーチ自身は自信のあるふりをしたり、自分たちが望んでいる結果が手に入るという風な思考・姿勢を選手たちに見せ続けることが大切だと思っていることがそれなりに実践できているのかなと感じる瞬間でした。(試合中に負けているからと言って監督が座りこんで何も言わないのは嫌ですよね。)
逆に、彼女になぜ、逆転できたかと問うと
「体大の応援は最後まですごかった」
と言っていました。
正直、準決勝からコート横に応援席ができていても、試合に集中するがあまり、応援はほとんど聞こえないことが多かったのですが、後で映像を見直してみると本当に大声援でした。
応援を送るスタンドの中は、当たり前のことですが試合に出場することができなかった選手たちであり、その中には当然3・4年生も数名います。
しかし、そのような3・4年生が中心となって下級生などをまとめながら、またメガホンなどを追加購入したりしながら少しでもチームを後押しするために全力で声援を送ってくれていたのかなと思います。
西日本インカレは登録メンバー20名で試合に出場できるのは16名
現在、大阪体育大学は60名近い部員がいるので、大半は試合に出場することができないのですが、60名全員で得た結果でもあると思いました。
久しぶりの応援のできる会場は最高でした。
おわりに
この6日間は個人的にとても貴重な体験をさせてもらうことができました。
中でも、ミーティングの中で監督がおっしゃった
負けることから学ぶこともあるが勝つことから学ぶことの方が圧倒的に多い
という言葉が自分の中では特に印象に残っています。
特にスポーツでは、どの競技においても勝って終われるチームの方が少なく
今大会においても男子は32チームが参加し、一度も負けることがなかったのは大阪体育大学だけです。
勝利至上主義というわけではないですが、試合が始まる前から負けるつもりで戦っているチームはいないと思うし、全員が勝ちを目指して行うのが競技スポーツだと思います。(その勝ちの定義は個人によって異なるかもしれませんが)
自分自身も今後指導者として活動していく中で、関わった選手が安心してスポーツに関わっていけるような環境を整備していくことはもちろんのこと、その中でも誰からもわかりやすい勝利という結果に対しても自分自身の知識や経験というものが一助になれるように様々な観点から学びを継続していきたいと思います。
なにはともあれ、まだ西日本インカレ。
関西リーグは、8/26~開催され、11月の全日本インカレまでには全日本選手権の予選などもあるのではないかと思います。
勝って兜の緒を締めよ。ではありませんが、西日本チャンピオンであるからといって、日本選手権への出場やインカレの上位進出が約束されたわけではありません。
しっかりと頭と身体をリフレッシュして、秋リーグ、インカレ、全日本選手権予選などに向けて、自分自身もまた活動していきたいと思います(修論も就活も頑張ります💦)。
ともかく、このチームで戦えるのも最長4か月程度、1日1日を楽しみながら、過ごしていきたいと思います!
是非、応援のほどもよろしくお願いいたします!!
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