三石 祐馬

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三石 祐馬

ハンドボールコーチ ハンドボールを中心にスポーツ(主にコーチングやスポーツ心理学の観点から)に関わる色々な自分の学びをアウトプットするnote

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    コーチとして、選手のアウターエッジだけでなく、インナーエッジを鍛えるために!

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コーチのためのスポーツ心理学⑭アスリートがコーチに求めるもの

⇧前回のコーチのためのスポーツ心理学はこちら⇧ ⇧これまでの「コーチのためのスポーツ心理学」はこちら⇧ アスリートがコーチに求めるものスポーツコーチに求められる役割は、単に技術や戦術を教えるだけではありません。 優れたコーチは、アスリートのメンタル面やチームの雰囲気を作り出す重要なリーダーシップスキルも持ち合わせています。 今回のnoteでは、コーチが日々の活動を通じてリーダーシップを発揮するためのポイントを整理し、アスリートがパフォーマンス向上に役立つと感じるコーチ

    • 君はAにはなれないけど、Aも君にはなれない

      小説のタイトルみたいやなと寝る前に頭に浮かんだ言葉 具体的に言うと 君は、Aのように〜できないけれど、Aは君のように〜できない と言うことを表している言葉 視る視点・光を当てるアングルによってAの方が君よりもよく見えたり君の方がAよりもよく見えることがあるということ この言葉を思い出して改めて大切だなと感じたのは これは最近まとめたコーチのためのスポーツ心理学の選手を個人として見るということにおいても非常に重要。 確かにBさんはCさんほどのスピードはないけれど、

      • コーチのためのスポーツ心理学⑬リーダーに求められる意思決定

        こんにちは! 今回は、タイトルにもあるとおりリーダーとして求められる意思決定に関してまとめていければと思います。 ↑これまでの「コーチのためのスポーツ心理学」はこちら↑ ↑前回の記事はこちら↑ 関係性の構築リーダーシップスキルの中でも ビジョン・人間関係・意思決定 の3つが重要だとされています。 今回の本題の意思決定の話に入る前に関係性についても少し紹介させていただければと思います。 選手とコーチの関係性が重要であるということは、あえて紹介するまでもないかもし

        • コーチのためのスポーツ心理学番外編②ビジョンキラーテスト

          ビジョンキラーテスト前回のnoteでは、リーダーシップにおいて非常に重要となるビジョンスキルについてまとめました。 前回のnoteでは、主にコーチとしてのビジョンを構築する方法や注意点についてまとめていますが、それらのビジョンを構築していくことで変容するコーチの行動というのは、選手のビジョン構築にも影響を与えます。 そこで、今回のnoteでは、そのような選手のビジョン構築に影響を与えるコーチの行動を振り返るためのビジョン・キラーテスト(Lynn, 2002)というものを私

        コーチのためのスポーツ心理学⑭アスリートがコーチに求めるもの

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          コーチのためのスポーツ心理学⑫リーダーに求められるビジョン構築

          ↑これまでの「コーチのためのスポーツ心理学」はこちら↑ スポーツの世界において、成功するコーチは単なる戦術家や技術指導者以上の存在です。 そのようなコーチは真のリーダーであり、チームやプログラム全体を導く「ビジョン」を持っているとされています。 今回のnoteでは、コーチのリーダーシップの成長に必要となる能力の1つとして、効果的なビジョンの重要性と、それを構築・実践する方法についてまとめていきたいと思います。 個人的にはリーダーのためのという頭文字を抜きにしても、明確

          コーチのためのスポーツ心理学⑫リーダーに求められるビジョン構築

          コーチのためのスポーツ心理学⑪変革型リーダーシップとサーバントリーダーシップ

          スポーツコーチングにおいて、リーダーシップはチームの成功を左右する重要な要素です。 前回のnoteでは、コーチが発揮できる6つのリーダーシップスタイルを紹介しました。 今回のnoteでは、コーチが理解すべきリーダーシップスタイルの違いについて、特に「変革型リーダーシップ」と「サーバントリーダーシップ」に焦点を当てて解説します。 この二つのリーダーシップスタイルは、研究等でも注目されることが多いリーダーシップのスタイルであるため、様々な書籍なども発売されていたりします。

          コーチのためのスポーツ心理学⑪変革型リーダーシップとサーバントリーダーシップ

          コーチのためのスポーツ心理学⑩様々なリーダーシップスタイルを知る

          はじめに スポーツで成功を収めるコーチには、単なる技術指導以上のものが求められ、そのためにコーチに求められるスキルの1つが前回からまとめているリーダーシップです。 前回のnoteでは、チームに求められている、コーチ自身に合ったリーダーシップを発揮することが重要だとまとめました。 しかし、これはコーチングにも通ずる話ですが、1つのリーダーシップスタイルですべての状況に対応することは困難であり、状況に応じて様々なリーダーシップスタイルをコーチ自身に合った形で柔軟に、応用し

          コーチのためのスポーツ心理学⑩様々なリーダーシップスタイルを知る

          スポーツなんて「寒い」のかもしれない-それでも「熱く」ありたい-

          こんにちは。 いよいよオリンピックも始まりましたね。 良いニュースも残念なニュースもありますが、これほどまでにスポーツのニュースが自然と耳に入ってくるのは、スポーツに関わる仕事をしている僕にとっては嬉しいことでもあります。改めてオリンピックという大会の規模の大きさを実感しています。 今回は、最近聞いた印象に残っている話を簡潔にまとめてみたいと思います。 「スポーツなんて『寒い』のかもしれない」「寒い」という言葉の意味 ここでいう「寒い」は cold の意味

          スポーツなんて「寒い」のかもしれない-それでも「熱く」ありたい-

          コーチのためのスポーツ心理学(番外編①)私にとっての最高のコーチ

          こんにちは! 今回から少しずつ、コーチのためのスポーツ心理学シリーズの番外編として、これまでの記事に対する私自身の考えをまとめていければと思います。 前回の記事では、リーダーシップとは何かということについて紹介しています。 その中で、「あなたにとって今までで最高のコーチとは?」という問いかけをしました。 今回は、その質問に対する私自身の考えをまとめていければと思います。 実際に考えていく中で、自分自身のコーチング哲学などを見直すきっかけになると思いますので、皆様も共

          コーチのためのスポーツ心理学(番外編①)私にとっての最高のコーチ

          コーチのためのスポーツ心理学⑧リーダーシップの本質と、本物のリーダーシップを発揮するための方法

          今までで最高のコーチ「あなたにとって今までで最高のコーチは誰ですか」 と質問されればあなたは誰を答えますか? 10人にこの質問をしてその回答となるコーチの特徴は様々でしょうし、同じコーチを答えていても選手によって様々な理由が返ってくると思います。 ビジョン、人間関係のスキル、技術的・戦術的な能力など、コーチに一般的に求められるスキルは数多くありますが、これができればリーダーシップを効果的に発揮することができるといったような型にはまったテンプレートは存在しません。 実際

          コーチのためのスポーツ心理学⑧リーダーシップの本質と、本物のリーダーシップを発揮するための方法

          コーチのためのスポーツ心理学⑦アスリートのニーズとモチベーション:動機づけの重要性

          ↑これまでの「コーチのためのスポーツ心理学」記事一覧はこちら↑ スポーツにおける動機づけ(モチベーション)は、選手がスポーツ活動に参加し続ける理由や、努力を続ける原動力となる要素であり、動機づけは、選手のパフォーマンス、持続性、満足度に大きな影響を与えます。 そして、アスリートの動機づけは、選手自身のニーズ(欲求)を満たすために大きな役割を果たします。Martens(2012)の研究では、アスリートの欲求をコーチが全てを満たすことはできないものの、特定の基本的な動機づけの

          コーチのためのスポーツ心理学⑦アスリートのニーズとモチベーション:動機づけの重要性

          コーチのためのスポーツ心理学⑥モチベーションの神話:スポーツとパフォーマンスにおける誤解を解く

          ↑これまでの「コーチのためのスポーツ心理学」記事一覧はこちら↑ ↑前回の記事はこちら 前回のnoteでは、モチベーションは内発的(内面から湧き上がる興味や意欲)と外発的(報酬や評価など外部からの刺激)に分かれ、両者が相互作用して選手の行動に影響を与えるということ。 また、選手のモチベーションを判断するための「選択」「努力」「持続」の3つの行動について紹介し、コーチは選手のモチベーションを高めるために、これらの要素を理解し、適切にアプローチすることが求められるということをま

          コーチのためのスポーツ心理学⑥モチベーションの神話:スポーツとパフォーマンスにおける誤解を解く

          「ぶっ飛んだ人」になろう

          久しぶりに何の下書きもせず、頭の中で思いついたことをサッとまとめようと思う。 2024年、パリオリンピックが開催される年 私自身が行なっているスポーツであるハンドボールは、間違いなく過渡期を迎えた。 36年ぶりの自力オリンピック出場 それにあたり、どのような強化を行い、オリンピック出場を契機にどのように広報して行くのかということについても非常に重要なことではあり、色々な方が様々な角度でアプローチをしてくれている(はず)である。 しかし、これは完全に私見であるが、36

          「ぶっ飛んだ人」になろう

          コーチのためのスポーツ心理学⑤モチベーションとは何か

          ↑これまでの「コーチのためのスポーツ心理学」記事一覧はこちら↑ モチベーションは、才能にも勝る重要な要素どれだけ身体的に恵まれた体格を持ってしても どれだけ競技の技術的なセンスがあったとしても モチベーションに欠ける才能のあるアスリートは、ある時点で成功を得るだけであり、素晴らしい結果を残し続けることができる一流の選手にはなれないとされている。 Jonesら、2007やToering & Jordet、2015における研究では、スポーツにおけるエリートステータスの最大

          コーチのためのスポーツ心理学⑤モチベーションとは何か

          コーチのためのスポーツ心理学④コーチング哲学を築く

          ↑これまでのコーチのためのスポーツ心理学シリーズはこちらから↑ ↑以前に投稿している類似の内容のnoteはこちら↑ コーチング哲学を持つことはなぜ重要なのかコーチのためのスポーツ心理学③インナーエッジの全体像とは? で紹介しているインナーエッジの全体像において コーチング哲学 は最も、インナーエッジを支えるための最基盤となる位置に位置づけられている。 1コーチとして また1人の人としても 哲学を持つことは重要だと言われる。 なぜなら、しっかりとした個人の哲学を

          コーチのためのスポーツ心理学④コーチング哲学を築く

          コーチのためのスポーツ心理学③インナーエッジの全体像とは?

          前回までのおさらいこれまでのnoteでは についてまとめてきました。 今回は、これらの内容を踏まえ インナーエッジは、どのように構成されているのかという インナーエッジの全体像 についてまとめていければと思います。 インナーエッジの全体像インナーエッジの全体像は、上記の図のように説明されています。 以下では、 ①コーチング哲学、モチベーション、コミュニケーション、リーダーシップ、チームの結束力といった基礎的な部分について ②ゴールマッピングやイメージ、P3思

          コーチのためのスポーツ心理学③インナーエッジの全体像とは?