おりひめジャパン 世界最終予選を応援しよう! ハンガリー編
こんにちは!
三月も終盤でいよいよ新年度が始まりますね。
僕自身も大学院の修了式を終え、新年度の準備で落ち着いているようで中々、落ち着かない日々が続いています。
また、そのあたりについてもゆっくり振り返りながらまとめていければと思います。
今回も、ここまで3回続けてまとめてきている
ハンドボール女子日本代表おりひめJapanが、パリオリンピックへの出場をかけ、世界最終予選で対戦する相手国の特徴などについてまとめていければと思います。
↓これまでの記事は、こちら↓
今回は、いよいよラストのハンガリーについて
今月号のスポーツイベントでは、ハンガリー戦が直近の世界選手権の順位から見ても勝利の分かれ目になるのではないか。という切り口で紹介されていたように感じます。
対戦日としても最終日に対戦するチームでありながら、開催地でもあるハンガリーがどんなチームなのかについて個人的な見解にはなりますが、まとめていければと思います。
皆様の観戦・応援を更に楽しめる一助になれればと思いますので、ご一読いただければと思います!
ハンガリーはどれくらい強いのか
さて、毎回通りハンガリーの近年の国際大会の結果に関して
東京オリンピック7位(日本12位)
世界選手権10位(日本17位)
という位置付けになっており、日本とも比較的近年の戦績が近いチームという印象
ちなみにハンガリーとスウェーデンは世界選手権で対戦しており
スウェーデン○26-22⚫️ハンガリー
でスウェーデンが勝利を収めています。
繰り返しにはなりますが
日本は、スウェーデン、カメルーン、ハンガリーの4チームから上位2チームに入る必要がありますが、これはハンガリーも同様
ハンガリー目線で考えた際に、格上のスウェーデンに勝利することを第一に考えるよりもまずは日本に負けないということを最優先にしてくるのではないか。というのが個人的な考えです。
なので、大会最終日までに日本としてはどのように手の内を隠しながら秘策を用意するのか。はたまた、初戦のスウェーデン戦から出せるものは出し切りながら戦っていくのか等も楽しみながら応援したいなと個人的には考えています。
ハンガリーってどんなチーム?
近年の成績などからも十分に強いチームということは伝わったとは思いますが、ここからはハンガリーがどんなチームなのかについて
個人的な感想としては
フィジカルを前面に押し出したアグレッシブなチーム
という印象です。
恐らくスウェーデンの方が平均身長としては高いと思いますが、平均体重としてはハンガリーの方が重いのではないかと映像越しでも思ってしまうくらい各選手のフィジカルがしっかりしている印象です。
また、個人的には非常にアグレッシブな印象
サイドシュートやディスタンスシュートまた、カットインなども行けると思えばアグレッシブにどんどん飛び込んでいる印象です。
もちろん、その分シュート精度としては劣ってしまう部分もあるかもしれませんが、やはりミスなどではなくしっかりと攻撃としては成功させて終えることができていると相手DFとするとストレスがかかり続けるので嫌だなというのが個人的な感想です。
また
しっかりと1:1をするにも関わらず、パラレルの攻撃がすごく上手だな
と感じました。
ハンドボールにおいて、1:1を強く狙うということは大事なことですが、しっかりと1:1をし過ぎてしまうことで、隣DFとの距離も近くなってしまい、隣OFへのパス判断などが中々うまくいかず、隣の隣のDFにパスカットされてしまうということにもつながると思います。(いわゆる、クロスアタック、逆にDF目線では、相手OFがしっかりした1:1を仕掛けてくる時が狙い目でもある)
しかし、ハンガリーはそのパスが綺麗につながってサイドまでズレていく印象
先述していますが、ある程度狭くてもアグレッシブにサイドが飛び込んでくるので、DFとしては結構なストレスだと思います。
それを警戒して1枚目が45のアウトカットインへのフォローを怠るとアウトカットインもしくは、2枚目の選手の退場などにもつながってしまう可能性があり、DF目線で考えると非常に厄介だなという印象です。
(ただ、あまりポストは使っていないイメージ)
DFに関してもフィジカルと使ったアグレッシブなDFなので、60分間じれずに狙いを持って攻め切れるかというのが1つのキーポイントになるかなと個人的には感じました。
個人的注目プレイヤー
ここからは個人的な注目プレイヤーを3名程度ご紹介できればと思います。
Petra VÁMOSRW(CB)
まずは、この選手
恐らく、ハンガリーのCBの1番手
特徴としては、チームを代表するかのようなアグレッシブな1:1
ガツガツと1:1を狙いながら隙あらばどんどんカットインしてくる選手です。
しかし、前項で記載しているように、突っ込んでいるにも関わらず、なぜか両45にパスを供給できる選手で、1人で+1を作ることができる選手だなという印象です。
CBの選手なので、もちろん真ん中の角度が広いスペースでカットインをされると得点確率は高いですし、厚めにフォローにいくと両45の広いスペースを作られてしまうなど、相手にすると非常に厄介な選手だなという印象
また、クロスやユーゴの後のポジションチェンジで、どこでも1:1を狙ってくるので、終始、気を抜けない注目プレイヤーかなと個人的には感じています。
周りの選手が大きいが故に、少し小柄に感じましたが、この選手でも175cm…
Anna ALBEK(RB)
続いては、この選手
この選手の特徴はなんといっても高身長から繰り出されるディスタンスシュート
おりひめJapanの選手でもある中山選手も左利きのディスタンスシューターですが、この選手もイメージとしては似ている印象
高い打点からしなりの利いたディスタンスシュートで得点を重ねている印象の選手です。
女子選手とはいえ、ヨーロッパの選手は大きい選手が多いですが、この選手はその中でも格別に大きいのが映像でも伝わってきます。
まだ22歳の年齢ということもあるのか、スタートからフルで出場するということは少ない印象ですが、交代して出てきた際には、しっかりディスタンスで得点をしているイメージなので、この選手が出場してきた際に、おりひめJapanがどのような守り方をするのかというのも1つの観戦を楽しむポイントになるんじゃないかなと個人的には思います。
Alexandra TÖPFNER
3人目はこの選手
自分自身がサイドプレイヤーだったこともあるので、やはりサイドの選手は印象に残りやすいのですが、この選手の特徴は高身長で、男子顔負けのサイドシュートを打てるという部分にあると思います。
戦術しているように、ハンガリーのOFは全体的に超アグレッシブな印象
サイドも角度が多少狭くてもどんどん飛び込んできます。
角度が狭いサイドシュートは、職人ともいわれるサイドプレイヤーの技術の見せ所ですが、この選手は基本的には流し(遠目)のシュートで勝負するイメージ
長い手足で、どれだけ角度がなくても飛んで角度を作り、流し(遠目)に決めている印象です。
もちろん、角度が狭くても飛び込むので、シュート確率などが格段にいい選手ではないかもしれませんが、中々日本では体感することのないリーチのサイドシュートはGKにとっては厄介なんじゃないかなと個人的には感じます。
このRWに限らずですが、このサイドシュートをどれくらいセーブし、DF間の距離をサイドに広げられないかということが1つの勝負の分かれ目かなと個人的には考えています。
まとめ
今回のnoteでは、ハンドボール女子日本代表おりひめJapanがパリオリンピック世界最終予選で対戦するハンガリーについてまとめてみました。
繰り返しにはなりますが、近年の国際大会の戦績的には、ハンガリーに勝利することがオリンピックの出場権を得ることと同義といってしまっても相違ないかもしれません。
しかし、ハンガリー戦は短期決戦であるとはいえ最終日、ハンガリーは開催地でもあるので、中々難しいゲームになるのではないかと個人的には考えています。
ハンガリー戦だけではなく、初戦のスウェーデン、2戦目のカメルーンにどのような選手、戦術を駆使しながら、ハンガリー戦に備えていくのかというチームマネジメント的な意味でも、個人的には、楽しみな3戦になりそうです!
そんなおりひめJapanの世界最終予選初戦のスウェーデン戦は
日本時間で 4/12(金) 1:00~
となっており、気づけばあと3週間。
新年度となり、色々とバタバタしている中かもしれませんが、皆さんで応援を楽しみましょう!
少し長いシリーズ?にお付き合いいただきありがとうございます!
皆様の観戦が少しでも楽しめる一助になれれば幸いです!