【授業小話】36の段
私が今年度担当するクラスの中には、掲示物に細やかな工夫がされているところがある。
時間割
教室に掲示されている時間割表は、曜日・時限・科目・担当の先生のみまとめられているというのがほとんど。
しかし、このクラスの時間割は、担当されている先生が普段いらっしゃる場所についても記されている。
(この学校では先生のいる場所がバラバラに分かれている)
掃除の担当表
この学校では帰りのホームルームが終わった後、1週間交代で班ごとに掃除の担当が変わる。
このクラスでは座席表を使って、色を分けて誰が何班になっているかを示している。
しかも「何らかの事情で掃除の担当を交代した場合は担任に報告すること」といった指示も書かれていた。
座席表
この学校は男女共学で、男子と女子が混ざって着席している。
ただ、名前を見ただけで男女どちらかわからないということがたまにある。
私の知る範囲では、座席表は白黒で表示されることがほとんどだが、このクラスの座席表は男子が青文字、女子が赤文字というようにわかりやすく表示されている。
先日、このクラスの授業が終わった際に担任と遭遇し、掲示物が工夫されていてすごくいいですね〜と話したところ、彼いわく
「僕が生徒の立場だったら、あったほうがいいかなと思ったものでして」
生徒の立場に立って工夫されていたことに敬服。
こういう配慮をされているのは授業担当者としてもありがたい。
この先生はお若いが、こうした細やかな配慮をこれからも見られるのが楽しみ。