日記 20241105TUE
先日、車で出かけていた母が「ぶつけちゃった」と打ち萎れて帰宅した。
うねうねと細い道の続くY字路で、進路を譲るためにバックした際、よそ様のブロック塀に当ててしまったらしい。目視では何ともなかったものの、お詫びのためインターホンを鳴らしたが不在だったとのこと。
改めて箱菓子など用意して、訪問するのに同行した。今度はご在宅だった年配の男性に塀を確認していただくと、「いいんだよ、ほら、壊れてないんだから」「車の方が可哀想なくらいだよ、大丈夫だったの?」などと快く、鷹揚にお許しくださる。数日前にもご近所さんがぶつけたとかで、よくあることなのか、あちこちに修繕のあとがある。
とても優しいおじさまだった。お宅の前を通るたび、拝んでしまいそう。
幸い母に怪我もなく、車の傷もそう大きいものではなかったので安堵した。
しかし、母である。バックモニターもあるというのにどうしたことか、と思うが、やはり年齢か。親の衰えに直面すると目を逸らしたくなるけれども、相手のあることではそうもいかない。だから自動ブレーキを付けるように言ったでしょう、という言葉が出かかって、一旦は飲み込もうとしたが、やはり口にしてしまった。
両親ともに実感はしているのか、自動ブレーキのある軽への乗り換えを検討し始めている。最近、母の友人夫婦が乗り換えた影響も大きい。娘の私が言ってもなかなか聞き入れないので、周囲に影響されてくれると助かる。
父は次の免許更新は行わないというし(ちょっと怪しいが)、母もあと一回といったところだろう。なるべく私が運転するようにシフトしていかねばならないのだが、父の送迎(平日週3回の透析)という一点を鑑みても、現在と同じ生活の有り様は難しい。在宅中心の働き方を模索するタイミングだろうか……いよいよの現実味。
いざとなると、覚悟できていたようで、できていなかったなぁ、というか……できてはいるのだけれど、分かっていなかったかな、と思う。
でも「やってあげたかった」という後悔は残したくないし……あとあとの自分のことも考えなければならないのだけれども。
とりあえずがんばりましょう。
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