ほんの少し。
今ちょうど肋骨を折った母が痛い痛いと言いながら孫の相手をしている(母の代わりに甥っ子の面倒を見ろというツッコミは無しで…)
専業主婦になって30年、母も立派に働き、今も楽しく働いています。この歳になると親とこんな話をする機会もありますが、仕事を続けなくて良かったの?と聞くことがあります。返ってくるのはいつもこんな感じ
「仕事をしたかったなあという気持ちもあるけれど、あなた(私)が嬉しそうに、来週から学童行かなくていいんだね(私が嫌いだった)と目をキラキラさせて言ったので決心がついたのと」
仕事をしていたかった気持ちは何?と聞くとこう返ってくる
「専業主婦も立派な仕事だけど、お金が支払われないというのは自分の働きを評価されない。頑張っても価値がないんじゃないかと感じた瞬間があると。もうないけどね(笑)」
なるほど、人は一周回って悟り世代になるのかとも思ったが、母には心から感謝しているのは事実である。
大学を卒業してこの方セールスという仕事をしている。私たちの仕事はハッキリ言ってキャッシュを生めるかどうか、ここに価値があると思われている。(そして私も少なからずそう思っている)しかしこれを半永久的に続けることは簡単なことではないし、自分の努力でどうこうできないことも多々ある。
人は誰かに評価されたいし、お金もたくさん得たいものだ。しかしそんな気持ちが少しでも薄れると、あるいはそれ以上に大切なものを見つけると、大切な誰かのために役に立ちたいと純粋に思えるのかもしれない。それは親心だよと言われればそれまで、しかし、日頃の私の仕事にも、ほんの少しそんなエッセンスが加われば、もう少し心晴れやかに、働くことができるのかもしれない。
さて我慢しきれなくなった甥っ子たちが走り回っている。そろそろおじさんも相手をしてあげないと。
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