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失恋して長崎に移住したら、運命の人と出逢いました。ミドサー女子が考える地方婚活に大切な5つのポイント。

2022年5月。10年以上暮らした神戸を離れて、祖母の故郷である長崎に移住しました。表向きの理由は転職ですが、本当の理由は結婚も考えていた恋人との破局。自己都合な動機で移住して、女性は特に不利と言われる九州北部(福岡・佐賀・長崎)で約2年婚活、現在の夫と出逢いました。交際期間3ヶ月を経て入籍し、現在に至ります。

最近、婚活について聞かれることが増えたので、馴れ初めも交えつつ、私が婚活で大切にしたポイントをまとめてみました。地方で婚活を頑張っている女性の参考になればと思います。

私の婚活状況

神戸でも3年ほど婚活していましたが、移住して一番後悔したのは出逢える男性の少なさでした。当時の私は結婚相談所とアプリを併用しており、同じ条件で検索したとき京阪神エリアでは毎日10人ほど新規登録者がいたにも関わらず、九州北部だと週に1〜2人程度。またそのほとんどが福岡在住で、長崎市内に限定すると1名いれば超ラッキーという状況でした。(補足:長崎市〜佐世保間の移動時間は電車で2時間、車で1時間半かかります。長崎市〜福岡市は特急と新幹線を乗り継いで1時間半、車だと2時間半です)

そして九州北部の男女比は圧倒的に女性の方が多いため、結婚願望のある男性は貴重なので奪い合いになっています。ライバルは20代の美人、美人なのにハイスペックということもザラで、頭で考えると勝ち目は絶望的。マッチングすら困難で、会うことはもっと困難でした。

神戸にいたときは月20人の男性に会うことができたのに、移住した途端に頑張っても月5人が限界値になりました。また、実際に会ってみたところ、良い人だけど条件が合わない・・・という状況も続きました。結婚願望がない、多忙でスケジュールが合わない、出張のついでに寄って欲しいと言われるなど、心折れそうな日々が続きました。

馴れ初め〜交際開始まで

2023年3月下旬のある日、ペアーズでひとりの男性から「いいね!」がありました。長崎県在住、同い年、アニメが好きなことも似ているフリーランスの男性。インドア派なところは私と違うかなと思いつつ、オタク友達になれたらラッキーくらいの気持ちで会うことにしました。マッチングした2日後に会えたこともあり、話はとても盛り上がりました。彼は仕事や過去の経験、価値観などをあっけらかんと話せるタイプで、私も感化され素直な気持ちで接することができました。

帰宅後、ずっと相談していた友人に報告。「他の女性にとられてしったら、絶対後悔する!」と思い、彼に結婚前提でお付き合いして欲しい気持ちを伝えました。もちろん、この時点では恋愛感情などありません。でも3年ほどで冷めてしまう恋愛感情よりも、「パートナーとして一緒に人生を作っていけそう」という人としての魅力を優先しました。私は両親が離婚していることもあり、まずはお付き合いしてみて、よほど変な性癖がない限りこの人と結婚しようと思っていました。彼からの返事はYesでした。

交際開始〜入籍まで

お付き合いを開始した後は週に1〜2回ほどのデートを重ねました。早い段階からお互いの性格や価値観、お金のこと、家族のこと、コンプレックスなどの深い話をしました。友人期間がなかったため、お互いのことを知る必要があり、忖度なく素直に話ができたのも良かったと思います。聞きづらいことは「友人の話で・・・」など少しぼかしつつ、気になることはどんどん質問しました。様々なことを話す中で、結婚への覚悟のようなものが自然と固まったような気がします。

コミュニケーションの中で恋愛感情も少しずつ育ち、同棲の話が出るまでに時間はかかりませんでした。同棲は双方ともに「生活のすり合わせがしたい、でもダラダラ続けたくない」というのが本音で、当時実家暮らしだった彼に私からお願いして、彼の両親に挨拶に伺いました。長崎が地元でない私は、結婚後は必ず彼の両親を頼るため筋を通したかったのです。最初、彼は「そこまでしなくて大丈夫」と言っていたのですが、私が理由を説明をすると彼自身も私の両親へ挨拶を決めてくれました。

お互いの両親への挨拶をすることが決まると、結婚の話は現実味を増してきました。出逢って1ヶ月後には結婚が決まっていましたが、そこは「恋愛感情が落ち着いてから」と話し合って3ヶ月後に籍を入れました。移住前も含めると5年間ずっと上手くいかなかったのに、突然こんなスルスルと決まってしまうこともあるのかと、私自身も不思議な気持ちです。

改めて振り返ると、婚活でいくつか大切にしていたポイントがあるので、ご紹介したいと思います。

ポイント1:自分にとっての優先順位

婚活では条件に優先順位をつけることが大切です。さもないと、時間だけが過ぎて判断ができなくなってしまいます。都市部ではたくさんの男性に会えるので詳細な条件を列挙しても良いのですが、地方だと会える人数に限りがあるため、私は「絶対譲れないポイント」をいくつか決めていました。私が決めていた条件は①自己肯定感が高い(自分を下げて相手に合わせたくない)、②長崎市または佐世保市に住むことができる、③家事が一通りできる(私の長期出張中に自分のことは自分でして欲しい)、④出張族ではない(一緒にいる時間がなくなるため)、⑤収入が私と同じくらい(生活水準を変えたくない)でした。ちなみに次点に続く条件として、年齢や職業などが入っていました。

無意識のうちに必要ない条件を挙げていることもあります。私は職業にあまり
こだわりがなかったのに「会社員」であることを条件にしていました。理由は、私自身がフリーランスを検討していること、ある程度「安定」が欲しかったからです。夫はフリーランスですが、安定志向なので条件を満たしていると判断しました。ただそもそも、この条件は優先順位が高いものではありません。無意識に思い込みに縛られていたんだなと感じます。

ポイント2:自己肯定感は育つもの

婚活において「自己肯定感が高い人が結婚できる」は真理だと思います。でも、自己肯定感は育つものだとも思います。私は過去に何度かいじめられた経験があり、母からの依存も酷いため、かなり自己肯定感の低いタイプでした。自分自身を好きになるために色んなことに挑戦したり、体を壊しそうになるほど仕事を頑張ったり、大切にされる経験をするためエステに通ったり・・・。結果、多少改善はしたかもしれませんが、それが婚活に影響を与えたかというと少し疑問です。

女性の場合、大好きな人と結婚することで自己肯定感は自然に育つと思います。なぜなら、来る日も来る日も自分以外の人に大切にされる経験は、どんな意識改革よりも効果があるからです。私も、過去の自分とは別人だと感じるほど見違えました。大切なことは、①上げるのではなく下がらないようにすること(嫌なことはしないなど)、②自己肯定感高い人を周りに置くことです。簡単なことなので、
ぜひ意識してみてください。

ポイント3:出逢う人の母数を増やす

地方婚活の最もポイントともいえる「出逢う人の母数」。何番目に出逢った人とうまくいくか分かりませんが、まず大切なことは「たくさん会うこと」だと思います。私はフルリモート勤務なので九州北部に職場がなく、取引先の担当も全て既婚者なので、心置きなく結婚相談所と婚活アプリで活動しました。でもそれだけでは出逢う人の母数が少なすぎるため、街コンなどの婚活パーティ、知人や友人からの紹介も積極的にお願いしました。知人・友人にお願いしたのは、アプリで見たという話が入るよりも先に自分からカミングアウトする意図もありました。ちなみに、私は紹介をお願いする人を少し選んでいて、①パートナーがいて幸せな人、②自分が苦手じゃない人に限定していました。

お住まいの地域によっては、アプリ婚活が難しい人もいると思います。その場合は別の方法で「母数を増やすこと」を意識してみてください。ちなみに知人・友人に公言することで、定期的に進捗確認が入るようになります。自然と行動するようになりますし、婚活状況を壁打ちできるのでオススメです。

ポイント4:「会える」ことを大切にする

マッチングしてメッセージが続くのに「会えない」人がいます。そういう人の共通点は「結婚願望がない」という点です。実は既婚者・・・というケースもありますが、他にも「男友達と遊ぶ予定が入っている(スケジュールが詰まってて会う余白がない)」「将来の話をすると重く感じてしまう(誰もお前と結婚したいとは言ってない)」「自分は行きたくないから、そっちから来て欲しい(せめて中間地点では)」など。こういうタイプに時間を費やすのはもったいないので、お断りもしくは保留してどんどん他の方に会うことにしました。

地方今回において「会える人」というのは重要です。気持ちが育っていなくても、会うことができれば何かが変わるかもしれません。生理的に無理な場合などは無理しなくて良いですが、「良い友達になりそう」と感じる以上は関係を大切にすることがオススメです。

ポイント5:我が道を貫き通す

婚活中、周りから様々なことを言われます。「理想が高いのでは?」「アプリ使ってまで出逢いたくない」など、私も色々と言われました。その度に悩んだり迷ったりしましたが、我が道を貫いて良かったと思います。結局、自分の人生の責任は自分で負うしかありませんし、変に妥協したところで誰も幸せになりません。

だからこそ、自分が何を大切にしたいのか、結婚後はどんな生活をしたいのかなど定期的に見つめることが大切です。色んな人と会うことで価値観もバージョンアップしますし、自分が必要としているものは行動することでしか見えてきません。

まとめ

本記事では、報告も兼ねて私が地方婚活で大切にしていたことをまとめました。「地方」と一口にまとめても状況は様々ですし、確実な方法がないものを手探りで進めていくことは不安です。ただ、行動しなければ結果にたどり着けないという点では婚活も同じです。

私も、一時期「もう結婚できないのでは」と諦めそうになったこともありました。でも、諦めず行動し続けて今があります。そして、あのとき想像していた未来よりも、現在の方が遥かに幸せです。歩き続けることは不安も苦難も付き纏いますが、諦めなくて良かったと心から感じます。

心折れそうになったときは、立ち止まっても構いません。でも、諦めないで欲しいです。私と同じように、地方で頑張る婚活女性が幸せになれるよう、応援しています。

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