「リゾート地で何もしない」ことで、これから進む道を決める旅へ。
「もったいない」そんな声が聞こえてきそうだ。
過去の私なら、きっとそう言うと思う。
「せっかくリゾート旅行に来ておきながら、何もしないってどういうこと?」と。
「エステとかマリンスポーツとか買い物とかしたらええやん」とか言うと思う。
そう思う方にこそ、私は「リゾート地で何もしない旅」をオススメしたい。なぜなら、私が旅を通して自分の人生と向き合ってきたとき、そこには必ず「何もしない時間」があったからだ。
※こちらはPOLLO JOBの課題記事です。
現代人は脳疲労が酷すぎる。
今このnoteを読んでくださってる方で、日常に疲労感を感じている方はどれくらいいるだろう。かく言う私も、ふとした瞬間にため息が漏れてしまうことがある。
社会や家庭など自分を取り巻く環境により、疲労感を感じている方はどのくらいいるだろうか。
一般社団法人日本リカバリー協会が2021年11月から12月に調査した結果によれば、日本人調査対象者の80.7%が「疲れている」と回答した。また「慢性的に疲れを感じている」は全体の41.9%にのぼった。
この数値を見て私が感じたことはひとつだけ。みんな疲れすぎじゃない?と言うことだ。
ちなみに、本統計は2020年から数値がガツンと悪くなっており、コロナ禍の影響が濃く見える。しかし、原因はコロナだけではないと思う。メディアやSNSをはじめ、様々な情報を大量に浴び続けている私たちは、フィジカルな部分だけでなく脳が疲労しているのだ。
「何もしない」は「義務を置いておく」という意味。
日常生活の中で、常に何かを考え続けている方は多いと思う。
だから、今回の課題では「リゾート地で何もしない旅」を提案したい。
「何もしない」と表現すると、マインドフルネスとか瞑想とかなんとなくハードル高く感じてしまうかもしれないが、そこまで難しいものではない。
なぜなら、「何もしない」定義はあなたが決めていい。やりたければSNSをやったらいいし、私のようなフォトグラファーは写真を撮ってもいい。もちろん感じたことをnoteを書いてもいい。
ここで言う「何もしない」は「常日頃から頭の中をぐるぐるしている義務などを置いておく」と言う意味だ。仕事しなきゃ、明日の会議が、洗い物溜まってる、そろそろお風呂…など日常に溢れる義務の色々に対して、ちょっと置いておこうという提案だ。
海でも山でも自然がある場所へ。
「何もしない」が「義務を置いておく」という意味なら、リゾート地である必要はないのでは?と言う声が聞こえてきそうだ。確かに、本記事における「何もしない」の定義では都会でも地方都市でも豪華なホテルステイでも、どこでも場所を問わない。
ただ、個人的にはリゾート地をオススメしたい。なぜなら、人は自然に癒される。
千葉大学環境健康フィールド科学センターの宮崎良文教授によると「人類は自然の中で長い時間をかけて進化してきたので、自然に囲まれていると体がリラックスする」という。
確かに、私は普段からPCやスマホと接していることもあり、自然と接することでストレスが軽減される気がする。
私は海辺が好きなので、ストレスが溜まった際にはよく離島へ行き、海辺でぼーっとしたり浜辺を散歩したりする。
波の音を聞きながら潮の満ち引きを眺めたり、足元の砂浜の感触に集中することで、頭の中が空っぽになる。余計なことは一切考えず、ただただ「今この瞬間」を感じることは、そのときの自分の気持ちを見つめ直す時間になる。
きっと一種の瞑想なんだと思うが、落ち着いた状態で「今」を感じることで、今後進みたい方向性について気持ちが固まりやすいように感じている。
「何もしない」ことで「これからを決める」。
以上が、私のオススメする「リゾート地で何もしない旅」。
私のように日常に追われている方は、特に自分自身の今後進みたい方向を気づかない間に見失ってしまっているケースが多いように感じる。それこそ慢性的な疲労感に混ざってしまって。
だからこそ、一度立ち止まるきっかけとして旅に出ることは、とても有意義な時間になるだろう。
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