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超ミニマルな昔のフィルムカメラ・ローライC35ふたたび ①

3年前、ほんの2週間だけ手元にあったフィルムカメラ・ローライC35。もう使わないつもりだったのに、また入手してしまいました。


ローライC35というカメラ

ローライC35が作られたのは1969年〜1971年。ローライ35シリーズは生産が途中でドイツからシンガポールに移りますが、C35はすべてドイツ製です。小型軽量のローライ35「一家」の中でもとりわけ機能が省かれたカメラです。

大まかにいうと、オリジナルのローライ35からレンズが簡素化され(テッサー→トリオター)、内部構造が簡素化され(金属メイン→プラスチック多用)、スローシャッターがなくなったのがローライB35。そこからさらに露出計を取り去ったのがローライC35です。

オリジナルのローライ35ですら、レンズ交換不可でピント合わせは目測というシンプルカメラ。C35はそれをさらに上回る、私の感覚では究極に近い(トイカメラは除く)ミニマルなカメラです。

一度手に入れたのだけど、、

ローライC35はシリーズの中でもっとも簡素なカメラ。発売当初は価格も一番安かったようです。ローライ35自体が「高級コンパクトカメラ」という位置づけなので、高級な中では比較的安価ということだったのでしょう。

でもあまり売れなかったのか生産が長続きせず、作られたのは1万台に満たなかったそうです。製造から50年以上経ち、使えなくなったり廃棄されたりしたものも少なからずあるでしょう。

「入手しづらいものは値が上がる」これは中古フィルムカメラのひとつの真理です。ローライC35は今ではあまり見かける機会がなく、値段もオリジナルのローライ35と変わらないほどになっています。

そうなると、ローライ35シリーズの愛用者としては使ってみたくなるもの。数年前、いろいろ探して海外から購入しました。ところが、「動作は万全」という説明だったのにテスト撮影したらフィルム送りが問題大あり。苦労して売り主に英語でメッセージを送り、状態を説明して返品しました。

また、ローライC35には、私が10年以上使ってきたローライ35Sとは勝手の異なる部分がありました。ファインダーの位置が違うとか、レンズを沈胴させるためのボタンの位置が35Sでのシャッターボタンの場所と似ていて紛らわしいとか。それを当時はやりづらく感じ、「今後ローライC35をまた使うことはないだろう」と思っていました。

でも。

また手に入れてしまいました。

やってきたローライC35

手頃でよさそうに見えたものを海外から、というのは以前と変わりません。ただ今度は、来てすぐに国内のカメラ屋さんに送ってオーバーホールしてもらいました。その分も見込んで「これぐらいまでならカメラ自体に出せる」という基準内に収まるものが、あったのです。

ふたたび使うことにした理由はもうひとつ。前回C35を手放した後、格安でローライB35を入手する機会があってときどきランニングに持ち出すようになりました。それでB35の操作感(ほぼC35と同じ)に大分と慣れたのです。今なら、C35を使っても戸惑わずに済むと思いました。

そして到着したのがこちら。うん、見た目からしてシンプル。いいですね。

ふたたびのローライC35

このまま書くと長くなるので、続きは次回にします。

ローライ35の新作フィルムカメラ?

話は変わりますが、ローライ35と言えばつい昨日、新作のフィルムカメラが今年の夏発売?というニュースが出ました。こちらの記事がわかりやすいです。

ローライ35AFという名称で、香港のMiNTというカメラメーカーが製作するようです。

AFはオートフォーカスということですね。昔の目測でピントを合わせるタイプではなく、今の時代に合わせたのでしょう。

MiNTの公式サイトではシルエットしか公開されていませんが、上の記事によると「ほぼ間違いなくフィルムカメラ」だそうです。

昔ながらの目測タイプのローライ35が好きな私にとっても、ローライ35の名前を冠した新しいフィルムカメラはとても気になるところ。フィルムカメラの盛り上がりにもつながるといいな。夏が楽しみです。

〈続きはこちら〉



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Sampo(山帆)
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