開催中の「世界の中古カメラ市」今回目を惹かれたのは
冬と秋に銀座で開かれる「世界の中古カメラ市」。ちょうどその期間に都心に行く用事と組み合わせることができれば、出掛けるようにしています。今回はうまくタイミングが合いました。
開催は2/21(水)まで。普段フィルムカメラを扱う店に行くことがほとんどない私にとって、ほんとにさまざまな品を直接見ることができる機会です、
備忘録を兼ねて、「おっ!」と感じた出品物と全体の感想を記します。私はローライ好きなので、今回印象に残ったのもローライのカメラばかりでした。
惹かれたカメラ
3900台しか製造されなかったという二眼レフ・ワイドローライ(ワイドアングル・ローライフレックス)を2台見かけました。
私は長年ローライフレックス2.8Cを使っています。
ローライフレックスはレンズ交換ができません。2.8Cはとても気に入っていますが、広々とした景色を見たときにもっと広角で撮りたいと思うことがあります。ワイドローライは憧れのカメラです。
2台のうち少なくとも片方は露出計が付いていない、正に私が惹かれる型でした。でもローライフレックスの希少モデルだけあって、お値段は50万円以上。相当なものです。
最近2度目でうちにやってきたローライC35も1台販売されていました。1台しか見なかったというべきでしょうか。やはり流通が少ないんですね。
同じ店が出品していたドイツ製のオリジナルローライ35より高額な値札が付いていて驚きました。きっと状態がよく、しっかり整備もされているのでしょう。
それから、ベビーローライの戦後ブラックタイプ。これも生産台数が少ないモデルです。黒の純正品レンズギャップ(希少)が付いていて、いいな〜と感じました。
カメラ市には各種フィルムを扱うかわうそ商店さんも出店しています。ベビーローライに使う127フィルム(ベスト判)もそこで購入可能。これはかなり魅力的です。
やっぱりいいですね、ローライフレックスもローライ35も。久しぶりに書籍『ローライフレックスの時間』を見返したくなりました。作例も、ローライフレックス各モデルの情報も出ています。中古のものが1000円以下で手に入りますので、ローライフレックスのことを知りたいという方におすすめです。
全体の感想
カメラ市に外国の方が結構来てるなという印象を受けました。英語や中国語の話し声がいろんなところで聞こえました。コロナ禍が落ち着いて海外からの来訪者が増えていますし、円安で外国の人にとって割安感が増していることもあるのでしょう。
その影響かどうかはわかりませんが、私が行ったときにショーケースがもう半分ぐらい売れて空っぽになっている店もありました。
お店にとって多く売れるのはよいことなのでしょう。でも一方で、魅力的な中古フィルムカメラが値上げラッシュとか海外大流出とかにならなければいいなと、微細な購買力しか持たない身としては少し心配もしながら帰ってきました。