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ゆくも印刷所
家にあるもので無線綴じ製本した備忘録・印刷編
先日、zine projectに向けて家で無線綴じの本を制作したので、次回スムーズに進めるためのメモとしてちょっと書きます。
はじめに。かかるお金とか
制作したのはは173mm×110mm、80ページで無線綴じ製本の文庫本15冊。本文、表紙、カバーと別れていて、本文の部分が80ページになっている。本文に使った紙は淡クリーム琥珀N 72.5K。琥珀Nは、四六判で一枚50円。今回はA4サイズにカットしてもらったものを300枚で1800円。注文してから届くまでに早くても二日かかるので、余裕をもって製本する四日前には注文しておくこと(自戒)
こちらが淡クリーム琥珀N72.5Kさん。ドン
印刷するインクもちゃんとメーカーのものを余裕を持って用意しておくこと。今回消費したインクはブラックだけでも4本ちょい。他の本を印刷していたとはいえ、A4裏表300枚だけでもまるまる2本は消費したので、次回から気をつけること。あとモノクロ印刷でもなぜかcmyのインクも消費するので半分を切っていたら買っていたほうがいい。
表紙の紙は学校の購買で買った、カラーなんちゃらの紙。表がツルツルしていて裏がマットで厚すぎないのがベスト。一枚確か90円ほどだった気がする。一枚で表紙四枚取れるので、一枚多めに買って表紙は500円くらい。
カバーは学校のビップリで印刷。紙は半光沢紙が今のところぽい気がする。色々検討する余地あり。多分15〜20冊分印刷して3000円いかないはず。
ざっくり見積もってお金は大体10000円以上かかるので、ちゃんと計画的にやりくりすること。特にインク代をなめんな。マジで。
あと夜に作業を始めるな。もし足りないものが出てきた時買いに行けない。朝イチで作業しろ。マジで。
印刷データを作ろう
173mm×110mm(1ページの大きさ)のデータはできていたので、これをインデザでA4のデータにならべ変える。A5サイズのままだと手動で裏表印刷しなきゃなので、A4にします。(うちのプリンターはA4は自動で両面印刷できる)イラレでトンボを作って一枚一枚コピペして、整列で中央に揃えてく…しかないんかなぁ。173mm×110mmのデータの時にトンボ付きでPNGで書き出せたらラクなんだけど、PDF(プリント)でしかトンボ書き出せないから難しいのかなぁ。インデザの書き出しに詳しい人いたら教えてください。
A4片面に二枚ずつを両面印刷するので、データはこうなる。
データを作り終わったら、一回コピー用紙に印刷して切り取ってみてズレがないか確認すること。また、トンボがズレていたら水の泡なので、きちんと上下左右揃ってるか紙をすかして確認すること(最初に横着したら大変なことになったよね)
あと、イラストのノドがわの3mmの塗り足し部分を忘れることが多いので注意すること(見開きで作るので忘れがちになる)なんなら辺+6mm+もう一回り大きいサイズで作っておくこと。イラストは300DPI以上で作ること。線画の段階で書き出して本文と合わせてみて修正するのも大事!忘れんな!やらかしてる例↓
印刷しよう
インデザから直で印刷すると、なんかギザギザしたので、一回PDFに書き出してから印刷すること。
プリントの設定は
・プリンターを指定
・用紙サイズを指定
・白黒・両面にチェック
・メディアのタイプを「普通紙」に
・品質を最高に
することを確認。特にメディアと品質の欄は毎回リセットされるので絶対確認すること。
一冊分(A4・両面・20枚)を印刷するには大体1時間くらいかかった。印刷の途中で寝落ちするとインク切れた紙詰まりに気づけないので注意。あと普通に近所迷惑だろうから夜中に印刷せんほうがええ。(猛省)
紙を切ろう
印刷できたものから紙を切っていきます。途中でわかんなくなるから、必ず1セットできてからまとめて切ること。10枚ずつに分けて、左右をトンボにかからないように目玉クリップで固定。そんでカッターで切っていきます。20枚でやると手が死ぬし切り口汚くなるからマックス10枚まで。
この作業、マジで手がしんどいし次の製本の作業にかかれなくなるので、可能ならお手伝いを頼んでおくこと。それも踏まえて夜には作業すんな。ちなみに一冊分カットするのに20〜30分かかった。
あとカッターの替え刃を多めに用意しておくこと。刃は切り口の命。
紙を並べ替えるよ
A4の紙に4枚ずつ印刷してるので、ページ順になるよう並べ替えます。10枚を2セット切ってるから、山が4つできるはず。それを最後のページを下にしたときに一番上の紙が偶数ページになる山と奇数ページになる山が出てくるので、それを合わせて2つの山を作ります。そんでそれぞれの山は一枚飛ばしになっているので、偶数ページが上になるように交互に並べ替えて一冊の本の山を作ります。(わかりづら…)慣れたら一瞬でできるようになる。
作り終わったら、必ずページ数を最初から確認してミスや漏れがないか確認すること。ここでミスったら終わる。マジで。
こうしてゆくも印刷所ツアーはおしまいです!次はゆくも製本所へ行きまする。