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2人+1匹だった頃
久しぶりに立派な葉のついた大根を買って
思い出したことがある
⭐︎ ⭐︎ ⭐︎
数年前のこと
30センチほどの立派な大根の葉を
ザクザクと2センチくらいにカットした。
ボウルで洗っていると貝のようなものが底に。
カタツムリだった。
切らずに済んで本当によかった、と安堵し
さてどうしようか・・・
ふと思い出したのが紫陽花の葉に乗っている画。
ベランダで丁度育てているのがあったので
葉の上に置いてみた。
夕方見たら、陽に当たりカラカラに乾いていた・・・
これはまずいとネットで調べ
何とかカタツムリが住む環境を整えてみた。
¥100ショップで売っている蓋が透明のプラスチック容器に入れ、カルシウムを摂るための石を置いて。
知らず知らずのうちに共存生活が始まった。
グリーンと共に来て×くりんとした形 で
名前はグリン。
キャベツは食べない、レタスも気に入ったものじゃないと全く口にしない。
意外にもグルメでいつも同じスーパーでレタスを
買った。
自分の意志があるというちょっと生意気なところに
心をくすぐられた。
GWや正月、実家に帰省する時も連れて行った。
たいそうな過保護ぶり…
ある時、ケースを洗っていた時にうっかり落として殻が少し割れ、その翌日に動かなくなった…
うちに来て1年半経った頃だった。
涙している私を見てうろたえた相方は
「カタツムリだよ!?」と言った。
言葉だけ見たら完全な失言にも思える。
でも同じように感じているのは知っていた。
そう、カタツムリだから寿命を十分生きたのかも、と。
種類の違う生き物同士の共存。
少しでも時間を共有することは本当に特別で
貴重なことなのかも、とあらためて感じたりする。