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妄想本屋

中学の時に通っていた塾の先生との文通が続いている。葉書、ポストカードで続けさせていただいている。文字数制限があるのが良い。これが便箋ならば、50音順に再現なくオススメの漫画のタイトルなどを書き連ねてしまうだろう。手書きのTwitterといったところだろうか。文字数制限アリという点で、もはや俳句のやり取りである、といったら過言ですね。ええ。すみません。

そのため、毎度こう、書きたいことのほんの一部しか送信できない。オススメの漫画のあ行だけ、それも「あ」と「い」の半分までとか。漫画はまあ、いいのですが。

もう先々月になってしまうか?「営業です」という前書きで、先生の勤め先の高校で国内留学生を募集している旨の葉書が届いた。寮での朝夕の食事と給食が付いて月三万円とのことだ。高校は、ふるさと納税でも有名な町にあり、我が家でも去年はでっかいサーモン(冊)を返礼品として受け取っています。煮ても焼いても生でも美味しかったです…

その営業葉書への返事を、(脳内で)素敵なポストカードに書いていたら、未送信のまま年が明けてしまった。内容は以下の通り。

そちらへの国内留学の件ですが、私が中学生だったら、絶対に行きたいですね。先生が校長先生で(当時は塾の数学の先生だったけどね)、家から出られて(一日も早く家を出たかった)、海が見えて、美味しいごはんがいただけて。ただ、本屋がない町とのことなので、漫画が買えないことだけがネックですが。さらに、私の両親は絶対に行かせてくれなかったでしょう。理由は「寮とはいえ、女の子の一人暮らしなんてありえない」とか、表向きはそんな感じです。ああ、脳内で口喧嘩開始のゴングが鳴るわ。やめやめ。

私には現在中学2年生の息子がいます。彼が「行きたいけど、一人は寂しい」と言えば、家族で移住しますね。主人も乗り気です。ふるさと納税するくらいノリノリです。せっかく寮があるので、少し離れたところに平屋を買って。トイレは2つ作る。家族5人全員、朝に排便するタイプなので、混雑が緩和されるかなと。

あと、本屋がない町とのことなので、本屋も作っちゃおうかなと思います。モデルにしたい本屋は、幕張のlighthouse(かかりつけの本屋です)、神楽坂のかもめブックス、行ったことないけど田原町のReadin' Writin' BOOKSTORE、行ったことないけど三鷹のユニテ。自作の帯をつけたい。店主の積読コーナー作りたい。ポップも描きたい。先生のオススメ本のコーナーも作りますよ。学校の近くに作って、週替わりで先生方や生徒のオススメ本を入れ替えましょうか。コーヒーやココアも出したいですね。焼き菓子も置きましょう。ドーナツもいいですね。海が見えて、漫画(字の本も置きますけど)も読めて、やだ、最高。地元の方も、遠方からも、みなさん、是非立ち寄ってくださいね。

ただ、残念ながら息子は極度の偏食で(何か様子がおかしいなと思って離乳食止めた時から、色々ありました)、あと1年ちょいで給食が終わる…高校生になったら弁当(誰が作るのか保留)…という念仏を唱えながら通学しています。「一人は寂しいし、3食作ってもらったものを残すのはありえない」と断られるかな。えーん。妄想本屋、妄想で終わる。

実際、本人が心から望んで国内留学をめでたく選択できるケースって、あるのでしょうか。あったらいいなあ。サーモン、本当に美味しかったですから。

葉書何枚分になるかなこりゃ。

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