ブロックチェーンについて勘違いしてた3つのこと
GW期間を使って友人とDappsの開発をしているのですが、自分が今までブロックチェーンに抱いていた大いなる勘違いについて3つのテーマにまとめてみました。
正直、今まで自分が考えていたことがいかに、幻想的だったのかというのをすごく感じました。
それと同時にテクノロジーは夢を語るより、コードを理解することの方がよっぽど大事だということも実感しました。
ブロックチェーンに抱いていた幻想
これまで自分がブロックチェーンに対して思っていたこと。
・分散化によって中央集権が崩壊する
・世の中の既存のサービスが分散化する
・コストが安くなる
しかし、今回GWをかけて友人とDapps開発をしてこれらが間違いであったことを感じました。
そもそも思い返してみると、2017年の12月に仮想通貨をはじめて、そこからブロックチェーンに興味を持ち始めたのですが、それまで自分の情報ソースはググってトップに出てきたものや、Twitterの「〜@仮想通過」みたいなアカウントの情報がすべてだったように思います。
これらの狭い世界での情報がいかに正確性に浅い情報だったかはブロックチェーンを実装レベルまで学習するまで知り得ない情報だったわけです。
1.中央集権はなくならない
自分が大きく勘違いしていた一つとして、ブロックチェーンが世の中に普及することで、これまでの中央集権型のサービスはなくなるのだと信じていました。
例えば、よくブロックチェーンと不動産の例がありますが、ブロックチェーンの登場によって不動産仲介業者を挟まずとも、物件を探している人と物件オーナーが直接取引ができるようになるという話があります。
確かに契約上の話に限っていえば、間違いではないですが、実際は不動産のような仲介業者がなくなることはないでしょう。
なぜなら、たとえP2Pで契約を行うことができたとしても契約の履行をサポートする第3者(不動産)の必要性はなくならないからです。
不動産を所有しているオーナーのすべてがインターネットに精通していません。
また、物件オーナーからしたら、入居者への営業活動や入居までの手続きなど、それまで仲介業者がやっていたことを全部自分でやらないといけません。
この工数をかけてまで、物件オーナーがP2Pのマッチングを望むとは考えずらいですよね。
彼らにとっては物件を探している人と直接繋がることより、仲介者が間に立って面倒な手間を省いてくれる方がよっぽどいいわけです。
じゃあ結局ブロックチェーンの仕組みは利用されず、中央集権のままかというと、一部正しく、一部間違いだと思っています。
どのように分散型が使われるのかを次に紹介していこうと思います。
2.すべてにおいてブロックチェーンは必要ない
先ほど、中央集権はなくならないと書きました。
個人的にはそれは真実だと思っています。
では、結局、ブロックチェーンはなんなのかというところですが、私は以下の二つがブロックチェーンを活用する上での利点だと考えています。
・改ざんされないシステム
・データの生合成が保てる
今まで「中央集権が崩壊する〜」みたいな神話的な話ばかりをしていました。
しかし、よくよく調べるとブロックチェーンはこの二つの特徴を持っているというのが一番の利点であり、ブロックチェーン自体が中央集権の仕組みを破壊するようなものではないことを理解しました。
では、ブロックチェーンはどう利用されるのか?
3.コストが安くなるとは限らない
ブロックチェーンを利用したウェブサービスを開発することで、データベースにかけていたコストが削減できると考えてました。
しかし、一部これは誤りでした。
基本的には企業が高いセキュリティーを維持するためにブロックチェーン技術を利用することになると思います。
上に書いたようにブロックチェーンは改ざんされないシステムです。
そのため、企業がこれまでデータベースで管理していた情報の中から、絶対に改ざんされてはいけないものをブロックチェーン上に保管するようになるでしょう。
ここで重要なのはこれまでデータベースで管理していた全ての情報ではなく、あくまで一部の重要な情報をブロックチェーンに保管するというのがポイントです。
なぜ一部なのかというと、現在のブロックチェーンの仕組みだと全てのデータ管理をブロックチェーンに保管すると、とにかくお金がかかってしまうからです。
ここに関しては今後のテクノロジーの進歩に期待をするとして、現在は一部の情報のみをブロックチェーンで保管することが賢いやり方です。
まとめ
今回は友人とDapps開発をはじめて気づいたブロックチェーンにおける勘違いについて書いてみました。
冷静になって考えてみると、技術的なことを理解せずになんとなく表面上の情報だけでワイワイしてた自分を一蹴してやったなと思います笑
ここで自分が気に入っているホリエモンの記事を思い出してみようと思います。
「何あいつ。あのビットコイン野郎、なんなの?」みたいに思われますよ、はっきり言って。そういう現実離れしたよくわからない話は、普及の邪魔にしかなってない。インターネットの黎明期の時にもいたんですよ。あなたみたいな人が。実際に普及させようとしてる人を馬鹿にしてるようにしか見えませんよ。
引用:「ビットコイン 普及への道筋」 — 堀江貴文氏に仮想通貨の真価を聞く
今ようやっとこの意味が理解できた気がします。
今回の学びとしては、より技術的な内容を理解したことで、ブロックチェーンの活用方法やテクノロジーとしての可能性をリアルに感じることができました。
ちなみにどんなサービスを作っているかはまた別の機会に書いてみようと思います。
(全然終わる気配がないですが...)