Xデザイン学校ベーシックコース 第1回 ブートキャンプ
はじめに
私は、新卒2年目のアプリデザイナーです。
私のいるチームでは、デザイナーが企画立案からリリースまでの全体的な舵取り役を担っています。(どこのチームでもそうなのかも?)
企画を進めるためには色んなことを知っていないといけません。ユーザーのこと、サービスのこと、会社のこと、競合他社のこと。
パソコンとにらめっこするだけじゃなく、あちこちにアンテナを向けて変化を敏感に捉える力が必要だと感じます。自分にはそれが足りていない、とも感じます。
これからの一年間のXデザイン学校の講義を通じて、その力を養いたいと思っています。
第一回目のテーマは「ブートキャンプ(=新兵訓練プログラム)」。
学び方について勉強しました。
「常識」は簡単にひっくり返ってしまうもの
2017年ごろから中国で爆速的に普及したシェアサイクル。
今、ヨーロッパにも波が来ているらしいです。
当初は「盗難防止のため重くてごついし、自転車好きはきっと使わないだろう。」と言われていたけれど、実際は滅多にそんな人はいないそう。
個人で自転車を持つのが当たり前、という時代が海外ではすでに終わり始めているのですね。
シェアサイクルにはまだ馴染みがない日本でも、他の分野で似たような変化が起きています。
例えば、「電子書籍」と「紙の本」。
【参考】電子書籍が変える読書 世界市場4年で急成長
このまま、あらゆる商品が形ある「モノ」ではなく、体験や情報という「コト」に変化していくのでしょうか。
ーこの2、3年で世界は産業革命に匹敵するようなパラダイムシフトの真っ只中にいる。
今までの常識がどんどん通用しなくなっていく社会の中で生き残るためには、自らも変化し続けることが必要なのだと感じました。
学びの真の目的は「学習」ではなく「発達」
知識と技術を習うだけじゃなく、習ったことを実践し、多様な学びと失敗を繰り返すことが大事。ただ知識を知るだけでは頭でっかちになってしまうように、ただ実践するだけではダメ!実践のプロセスがとても重要なのだと知りました。
実践のプロセス(ディビット・コルブの経験学習理論)
①具体的な体験…特定の状況に紐付いている
②省察…経験を多用な観点(学問・一般常識)から振り返る
③概念化…他の状況にも転移できるよう、一般化、概念化する
④試行
(①に戻って繰り返す)
重要なのは省察と概念化なのだと、その重要性をこんなお話で説明してくださりました。
「火事で焼け死んだ納屋の豚を食べたところ、普通よりも美味しかった。」
省察と概念化を行なわなかった場合:
その味を求め、別の納屋を燃やしてしまうかもしれない。
一方、省察と概念化を行なった場合:
納屋で焼けた豚は普通と何が違ったのかを考え、藁の存在に気づく。より美味しい新たな調理法「燻製」の発明に繋がる。
一連の体験のどこが成功に結びついたのかを突き止め、その要素をシンプルに捉える(概念化)。そして他の場面に転用できる引き出しに変えていく。このプロセスが「体験」を「経験」に昇華させていくのだと教わりました。
ここで、私は、省察という言葉に少し引っ掛かりを覚えました。
省察は「自分の中でじっくり考える」ことですが、私は体験を振り返るためには他の人の意見も必要だと思います。自分自身だけで振り返って、どこが評価されたポイントだったのかを客観的に捉えるのは結構難しいことです。学生時代は自分だけで考えて、答えを出せずに終わることが多かったと、今、振り返って思います。
他者の意見は、物事を多面的に捉えるための重要な材料だと思います。成功要素を見つけ出すためには、自分の中で考えるのと同じくらい、他者からの客観的な意見を集めるべきかもしれません。
ワークショップの省察
私のチームの考えた史上最悪の旅行は、「飛行機の中で他の人とスマホが入れ替わっちゃう」というもの。全チーム中、一番普通な感じに収まりました。
ブレインストーミングの始め方が良くなかったのかな、と思います。各々が思いつく限りの5W1Hを付箋に書き出していくというやり方をしました。結果、大喜利状態になり、収集をつけるために「一般的な旅行から離れすぎないように」収めていったのです。
まずやるべきだったのは、「旅行」の定義づけだったと思います。どういうシチュエーションを「旅行」とするかを決めてからブレインストーミングをしていれば、もう少し円滑に進められたのではないかと思いました。
隣のチームの最悪の旅行を最高に変えるサービスを考えるワークショップでは、ファンタジーのようなたとえ表現を、少しずつ落とし込むところから始まりました。「元に戻れないのが怖いから、羽ばたけない」という旅行を住まいと捉え、「住まいを転々としながらも元の家に戻れる」サービスを提案しようという流れになりました。
ここまではチームの皆さんのおかげで結構スムーズだったと感じたのですが、サービスの中身を詰めていく段階で議論の足並みが揃わなくなっていきました。
マネタイズを考えたい人、コンセプトを伝えたい人、関連サービスを出したい人。それぞれが別の課題感を持ち、それをうまく共有できなかったため、また収拾がつかなくなってしまったのです。
私は、OYOという似たサービスとの差別化をしなくちゃ!と、一番の特徴である「元の家」のマネタイズの穴をなんとか埋めようと焦っていました。そこをちゃんと説明できないといけないような気がしたのです。
きっとみんなも焦っていたのかもしれません。一度立ち止まって、どういう方向に進めたいかを話し合うことが必要だったのだと思います。
誰かと息が合わなくなる瞬間のこと
チームワークが乱れる瞬間って、認識がずれる瞬間だと思います。何について話し合っている場なのかが分からないからバラバラになってしまう。
日常生活でも、業務でも、話が噛み合わないときは話のどこかしらで認識がずれてしまっている時です。
そういうときに焦らずに立ち止まって足並みを揃えることが大事だと実感しました。
この気づきを日常生活や業務で活かしていこうと思います。次の講義では今回のようなつまづき方を克服できるようにしたいです。
ありがとうございました。
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