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アロマセラピストの書棚:「-196℃のゆりかご」感想

生殖補助医療をテーマにした、
「-196℃のゆりかご」を読了したので、
所管を綴りたい。

この本を読むときにぴったりの
アロマブレンドも考えてみたので、
参考になると嬉しいです。

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📖藤ノ木優 著
「-196℃のゆりかご」(小学館)

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【あらすじ】

この物語の主人公、高校生の明日見つむぎは、
ごく幼い頃に父と母を亡くし、
母方の親戚である奈緒に引き取られた。

奈緒は心に不調を抱えながらも
「義母」としてつむぎを育てる。

そんなある日、病院から
奈緒が子宮腺筋症の悪化による大量出血で
倒れたと連絡が入る。

つむぎは、そこで、医師から
奈緒の病状だけでなく、
奈緒がつむぎの実の母親であることも
告げられる。

母はなぜ、義母だと嘘をついたのか。

18年間隠された出生の謎が
明かされていく・・・。

(Amazonから一部抜粋・要約)

【所管】

奈緒が「義母」としてつむぎを育てた理由、
18年間抱え続けた過去の秘密が、

パズルのピースのように、
少しずつ姿を現すたびに、
ページをめくる手が止まらなくなる。

私の、30代という、
子どもと大人のどちらの視点も
感じられる年頃だからこそ、
特に、親子の絆を描いた部分は
心に深く染み渡ってきた。

改めて想いを馳せたのは、
自分の親がどんな気持ちで私を生み、
育ててくれたのかについて。

それから、どんなに弱く、
不完全な大人でも、
子どもを愛せるということ。

愛する者や守る者がいることの強さ。

冬の朝、窓辺に差し込む柔らかな光のように、
心をゆっくりと温めてくれる物語だった。

ところで、この小説を読んでいる間、
私はずっと肉じゃがが食べたくなって
仕方なかった。

さっそく作ってみたけれど、
どうしても母の味が再現できない。

昔、妹の出産で、
私も実家に一時帰省したとき、
家族のために肉じゃがを作ったことがあった。

その時は、母の味が自然と再現できたのに。

今回、同じ手順、
同じ調味料の割合で作っても、どこか違う。

肉じゃがの味を決める黄金のスパイスは、
誰かのために作る、
その心かもしれないと思った。

【この本におすすめのアロマレシピ】

~グレープフルーツの爽やかな香りと、ラベンダーの安らぎ、ジンジャーの温かさが調和する冬の朝ブレンド~

● アロマブレンドレシピ
・    グレープフルーツ
・    ラベンダー
・    ジンジャー

● ポイント

グレープフルーツとラベンダーで、
澄みわたる冬の朝の透明感を表現。

特にグレープフルーツは、
交感神経のスイッチを入れてくれるので、
朝の目覚めに効果的。

ジンジャーは、
温かみのあるスパイシーな香り。

ジンジャーの香りに含まれる
ジンギベレンという成分には、
加温作用があり、
心と身体を包み込み、
芯から温めてくれる効果が期待できる。

● こんな方におすすめ
・ 冬の寒さで体が冷えやすい方
・    冬の朝スッキリと目覚めたい方

● 使用方法
お好みのアロマディフューザーに、
ブレンドしたものを数滴垂らして
使用してください。

その他、耐熱のマグカップにお湯を注ぎ、
アロマを垂らすと、蒸気が香りを広げてくれ、
手軽に香りを楽しむことができます。

また、コットンに垂らして机に置いても
香りを楽しめます。


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