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くまさんとの対話 5 (心療内科の先生とのおしゃべり)

もう何年も漢方薬を飲み続けていた。漢方内科の先生は、とりとめのない訴えをよく聞いてくださり、体調に合わせながら処方を変え、ここ数年は加味逍遥散と半夏厚朴湯で落ち着いていた。精神症状にフォーカスした処方・・・盗み見たカルテには「神経症」と書かれていた。不定愁訴ってやつですかね。。。

息子の大学受験が近づくにつれ、具合が悪くなっていった。いや具体的にどこが悪いというわけではなく、焦燥感、ジェットコースターに乗っているような気分、とにかくどうしたらいいのか、何をしたらいいのか、さっぱりわからなくなった。これまでにも何度か、西洋薬を出しましょうか?と提案されたことはあったが、かたくなに拒んでいた。だって、メンタル強いんだから。これくらい、大丈夫なんだから!と。でも、もうもたないでしょ?息子さんの受験に同行しなくちゃいけないんでしょ?お薬で少し落ち着いて元気だしましょう。

いつだって薬が処方されたら、ネットで作用機序、副反応を読み込んで、納得してから服薬する。今回処方されたのは「レクサプロ」

処方された当日は怖くて服薬できなかった。これ、飲んだらうつ病なんだよね。効いたらうつってことでしょ。わたし病気じゃないんだから!そんなことをぐだぐだ口説き続けていた。旦那さんは「素人考えで判断するのはやめて、たまには医者の診断を信じたら?」と真っ当なアドバイスをくれた。そうだ、漢方内科の先生はいつも救ってくれる。信じよう。21時服薬。4時間後、血中濃度ピーク頃、目覚めることも知らずに。

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