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If you fall in love with British...

「随分、旅行してますね。」
イギリスの在留ビザがデジタル化されるのに伴って、私も申請手続きをするべく、エクセター市にある事務所に行ってきた。
そこは移民局から外注されている会社で、顔写真や、指紋採集、書類のスキャンを代行してくれる。
在留ビザが降りてからの新旧3冊のパスポートを提出すると、担当のお兄さんはスタンプのあるページ、全てスキャンし始めた。

「旦那が海外勤務があった上、旅行好きで。。。」と言うと「ウルグアイのスタンプ見るの、珍しいよ。」と笑われた。

イギリスに住むようになって、命の次に大切なのは(旦那さまじゃなくて)ビザかもと思うようになった。
私は「Indefinite leave to remain」と呼ばれる、英国での永住ビザを、結婚を理由に支給されている。これはいくつか条件はあるものの、ほぼほぼ一般英国市民と同じ権利が与えられている。ない権利は選挙権。
住んでいることが条件の一つなので、ある一定の期間を国外で過ごすと無効になる。

「左手の人差し指に切り傷がありますね。何でできたか教えてくれますか?」
そうだったけ?と指を見る。
小学校5年生の時、小さな木彫りを作っている時に平刀を指にぶっ刺してしまったことがある。その傷なのだが、なぜか親指だと認識していた。よく見ると人差し指だった。自分の手でもあやふやだなんて、どんだけボンヤリしてるんだか。
久しぶりにまじまじと自分の指を眺めた。

今回の「デジタル化」はなんとなくグレーな感じの移行で、やってもやらなくても困らないんじゃん?!って、感じなんだけど、ヤッパリ不安。ボンヤリな私は「とりあえずやっとけば安心」って、思ったけど、時間もお金もかかるので、面倒でもある。旦那さまは当初「ほっとけ」と言ってたんだけど、結局手伝ってくれた。
10年以上前の書類の提出(旦那さまは、「そんな物取っておいてないよ!」と言ってたけど、幸い住宅ローンの書類を残しておいたので助かった。) 移民局へのカバーレター書き。 £200(3万円くらいか?)の申請代支払い。
外国人と結婚してしまったツケが、こんな感じで唐突に回ってくる。こっちの都合を考えず(?)ルールを変更する英国政府や、複数国籍を認めない日本国の法律に文句を言いつつ、なんとか申請を終了。あとは待つだけ。
我が家の場合、この全ての費用&作業が「愛情指数」として計上される。国際結婚の醍醐味である。

後日談: 
近所に住む日本人の奥様たちとチャットしていたら、来月半ばから申請料、タダらしい。
こういうの、情報としては入りにくい。旦那さまに「ごめんね。」と言うと、「ほっとけって言ったのに。。。」って。でも、後伸ばしにして値上げになる可能性もあるので、なんとも言えない。こんな目に合ってもあんまり文句言わない旦那さま。愛情指数、上乗せしとこう。







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