見出し画像

Lulworth to Kingston

"How can be so wrong!!"
頭のてっぺんからつま先まで、ぐっしょり濡れ鼠になりながら、Swanage行のバスを待っている時の旦那さまの一言。
今日は週末しか開いていない、Lulworthからのルートを歩いた。お天気は今ひとつだけど、少しは晴れ間も見えるそうだから、と、サクサク歩き出したが、サインが良くなくて、2度もルートを外れてしまった。

みどりの丘が連なっている。手前の丘の中央あたりに低い木々に隠れて錆びた戦車が見える。空は曇り空。
中央に錆びた戦車があります。このエリアは防衛庁のもので、戦車のトレーニングに使われているので、週末しか歩けません。


ルートを間違えても、そんなに変わらないんだけど、気分が良くない。なんとなくしっくりしない気分で、お昼休憩の場所まで到達するも、その頃には雨足が強くなってきていて、自分の気分を上げるのが大変。
駐車場に作られた立派なスタンドのカフェで、揚げたてのポテトフライを頂く。ちょっと気分が良くなるのもつかの間、降ったり弱まったりの雨が本格的に激しく降り始めた。

遠くの低い丘を見下ろすように赤レンガ製の塔が建っている。白い石でできたコラムとバルコニーがぐるりと囲んでいて、塔のてっぺんもバルコニーになっている。
丘を登りきったところで、犬を連れた女性に会う。「このタワーはホテルで、一年に2日しか一般公開してないのよ」と強く勧められ、中を覗くことに。
塔の内部。丸い部屋にダブルベットが置いてある。サイドテーブルが両側にある。ヘッドボードの位置に背の高い窓があり、外の丘を眺められる。かーてんは朱色のチェック柄。
ベットルームはこんな感じ。予約が一年以上先まで埋まっているそうな。


一時間くらい強雨に晒されながら、ドロドロの道を行く。今日のルートは、上り降りが激しいので、滑りそうで怖い。それでも昨日よりはマシだったかも。なんとかKingstonのパブに到着したけど、混んでいて、旦那さまがハーフパインツのビールを頼み、私はトイレだけ使わせてもらって、バス停に。
幸いバスが時間どうり来てくれて、スムーズに帰ってこれたけど、大変だったぁ。
明日もあるのでコンビニで新聞を買ってブーツに詰めてみた。明日も雨らしい。
旦那さまは毎日天気をチェックしていて、今朝の時点での予報は「軽い雨、後曇り、時々晴れ」だったわけで、冒頭のセリフが出ちゃうわけだ。お天気の悪いことで有名なイギリスの天気予報でも、当たらないってことで、自然は予測不可能っていうのを身を持って学んだ一日だった。

ほぼ雨ばっかりだった歩きだけど、特筆すべき経験もあった。

急な丘の上から見下ろしている。向かいの丘が湾をつくり、砂利のビーチと淡い青の波打ち際になっている。切り立っている丘は真っ白な岩肌が見え、奥の方に連なる丘が半島のように水平線に伸びている。空は曇り空。
Arish Mell. 登る人は、大変。

スキーでも、こんな急な坂は降りたくないねっと思う丘の上からの眺めは絶景だった。

緑の木々を背景に、石の家の壁だけが数軒分連なっている。手前に石の塀があり、案内板の前に一人の人が立っている。
一軒づつにかつての住人の写真が展示されている。

Tynehamという村を通った。戦時中に村全体が接収されて廃村になったそうで、今は資料館になってるらしい。道を間違えたおかげて行く事になった。また、ゆっくり来たい。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?