
真鍮の鎧
似合わないと
はぎ取られた私の鎧
褥の向こうに置き去りにされ、
私はあなたの視線を纏う。
あなたの指は私の中に、
私の両手を束ねる左手には、
懇願するたび力を込める。
空は臙脂に、群青に、そして漆黒に。
鎧と鋼の刃を探し求めていた両手は、
やがて、あなたを探り始める。
漆黒の夜はまだ長く、
暁の茜まではまだ遠い。
似合わないと
はぎ取られた私の鎧
褥の向こうに置き去りにされ、
私はあなたの視線を纏う。
あなたの指は私の中に、
私の両手を束ねる左手には、
懇願するたび力を込める。
空は臙脂に、群青に、そして漆黒に。
鎧と鋼の刃を探し求めていた両手は、
やがて、あなたを探り始める。
漆黒の夜はまだ長く、
暁の茜まではまだ遠い。