山ペンギン 41 まるがりたさんと山登り
まるがりたさんがバスでとなりの銀河に出張とのこと。
バスに乗るのに途中まで宇宙船に乗っていくと トリに出会った山にきている。
今回の宇宙船はトリのものではないらしい。
また宇宙人に出会うのか・・・。
「あ、お迎えのタクシーが。」
まるがりたさんもだいぶ日本語流暢になったな・・・。
上空からタコかイカのようなものが降ってくる。
「・・・なにこれ」
「タクシー」
1mちょっとのようだが宇宙船なのか。
・・・・軟体動物にしか見えないが、内部が空洞のようだ。
「ワームホールを探知して行くのに、神経線維を使っているのだもの。」
イカに神経あるのか・・。そういえば全身が薄く光っている。
「この光束がそれぞれ神経で、繋がったり離れたりすることで電算してるだわ。」
電算。パワーワード頂きました。
「地球でいう量子コンピューターみたいなものかな。私が直接軌道と方向、初期エネルギーを入力するのだけど。あとはAIが軌道上で修正してくれる。」
乗客に対して要求がすごすぎませんか?
「あとは空間での影響エネルギーをこの子が引き継いで電算する。」
あ!!!鷲がまた!
「そのイカを獲ってはだめですの!」
もう宇宙船のことをイカと言っている。
鷲が語る。
「吾子旅立ちを前に飢える(かつえる)こと甚だし。」
弁当にフィッシュフライを持ってきてて良かった・・・。
量子コンピューターが巣立ち前のひなのご飯になるところだった。
まるがりたさんが直接交渉している。
はらはらしながら見ているおれ・・。
まるがりたさんも一度獲られた相手なのに・・・。
なんとか今回もフィッシュフライで手を打ったがオレたちの弁当はサラダと白米ということに・・・。
「イカで取り合えず水星方向に向かうから。」
トリたちがすごく焦って走ってくる。
「なぜ飛ばないのか不思議だもの。」まるがりたさんがクビをかしげる。
「まるがりたさん、出張ならそうと言ってください。途中まで送りますのに。」
「たまには電算イカでゆっくり行きたいのだもの。」
電算イカ・・・。
「あ、いえコンピューションスクワッドです。星間測定部隊のことですね。」
「イカを意味するSQUIDとちょっと似てるのでまるがりたさんが電算イカって日本語に勝手に直してるんですね。」
・・・見た目もそっくりです。
「実際軟体動物の一種で、宇宙空間を遊泳できるんですよ。」
あのイカ部隊なの!?