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乳がんの記録(4カ月目)♯168
2024.11に乳がんがわかってからの治療の記録を月ごとにまとめている。
■2024.11 (1か月目)
乳がん検診からクリニックでの精密検査、告知
■2024.12 (2カ月目)
総合病院への転院
■2025.1(3カ月目)
入院、手術、退院
今日はがんがわかってから4カ月目、2月の記録。
■胸に液体が溜まる→通院
1月中旬に手術を終え、ドレーンに溜まる液は少なくなり、ぶじ退院できたが、それでもまだ胸に液体が溜まるので、2月前半はそれを抜きに週1-2回の頻度で通院していた。
総合病院、しかも先生が受け持つ患者さんの人数が多すぎて、1時間半、2時間待ちは当たり前・・・
半日つぶれるけれど、おかげで読書がものすごくすすんだ(^^;
■サブタイプ変わる?!
胸に溜まる液を抜くために毎週、通院をしていたが、手術から3週間がたった頃、「病理検査の結果が出た」と教えてもらった。
術前の検査ではステージ2、ホルモン受容体タイプのルミナールAと聞いてはいた。
が、一旦腫瘍をとってみると、腫瘍の大きさは術前の検査結果と大きく変わらなかったが、がんが乳管内に留まっている非浸潤部分が多かったので、ステージは1になった。それはそれでよかったのだが、病理検査でHER2陽性の可能性があると言われた。そ、そんなことあるのか!それはつまり抗がん剤治療を受けるかもしれないということ。
ルミナールAタイプでも、遺伝子検査で再発率が高ければ抗がん剤治療を受けた方がいい場合もあると主治医には言われていたが、手術でリンパに転移がないと聞いた時点で、もう大方抗がん剤は避けられた気分になっていた。
素人の予想なんてアテにならないな、と思い知る。HER2を判定する検査結果が出るのに、約2週間。結果、HER2は陰性と出た。ルミナールAタイプと判断できたので、乳がんの再発率を調べる遺伝子検査、オンコタイプDX検査に検体を出し、現在、その結果を待っている。
■ホルモン治療始まる
最終的に抗がん剤治療をするかどうかの結果は出ていないけれど、手術が終わり1か月。先行して女性ホルモンの量を減らすホルモン治療を始めることになった。今月からタモキシフェンを飲み始めた。
再発防止の薬だがとりあえず5年は続けるのだそう。な、長い・・・
ホルモン療法の副作用は抗がん剤に比べると、軽いとは聞いていた。
投薬を開始して約1週間。
気になる症状としては、
①目が疲れる。コンタクト外さないとしんどい。
②疲れやすい。憂鬱な気分になる時がある。
③肩こり
今のところこの3点が気になっている。
が、すべてタモキシフェンのせいなのかどうかはわからない。①はタモキシフェンの影響ぽい気はするけれど、②③はプラシーボ効果かな、と思っている^^;
ただ、今女性ホルモンにただならぬ関心がわいている。思い返せば、思春期、生理前、そして更年期、女性はどれほどこの女性ホルモンの増減に心身の影響を受けているのだろうか。乳がんのように女性ホルモンが影響を与える婦人科系の疾患もある。女性が心身健康に過ごすには、このホルモンとうまく付き合うことがかなり重要なのではないかと40歳になった今ようやく実感する。女性ホルモンの不調、気合いだけでは乗り越えられないよ!
向こう5年間の治療、そして今後向き合う更年期、
この減りゆく女性ホルモンのことを理解して、付き合い方をあれこれ試してみようと思う。
■仕事、スタート
なんだかんだで、術後2週間で仕事を再開させた。
乳がん治療、ステージ1でもこんなにもお金がかかるのかと思うと、今後の再発した場合等を考えても経済的な不安はある。
また仕事をせず、家で一人で過ごしていると、どんどん気持ちが内に向いて、心まで蝕まれる感覚があった。
私はいくつか仕事を複業しているが、幸い、本業は自営業なので融通はかなり利く。また学校での非常勤講師の仕事は、校長やコース長の理解があって、とにかく私の身体の負担をかからぬよう、治療と両立させながら復職できる方法を提示してもらえた。教員の仕事はクリエイティブで、やりがいがあった。(実際人とface to faceで会えるから、気力の回復が大きかった。)
入院前は、学期末まで休むつもりでいたけれど「戻ろう」と決めた。最小の休職期間で、学校に戻った。
そしてキャリアコンサルタントの自己研鑽の一環で治療と仕事の両立支援コーディネーター研修も、受講。がんを経験したことを自分の強みに変えて行きたいと思い、この研修を受けることにした。
少しずつ日常を取り戻しつつあるが、特に今月はじめは人と会わなかったこともあってか、気分が落ち気味だった。でも正直誰彼構わず人と会う気にならなかった。初対面に近い人たち何名かの昼食会に誘われたが、関係がそこまで深くない人と会って作り笑いをするのもしんどいし、無理に愛想良くする気力も無く珍しくお断りしたものもあった。
ただ、大学時代の気の置けない同期たちに会いに東京に行き、仲間にはものすごく力はもらった。私の身体のことも、気にかけてくれ、皆の優しさが嬉しかった。
手術が終わり、治療にうつる移行のステージ。そりゃ、悪い部分は手術で取り除いたけど、治療は続く。心や身体の些細な変調はある。表に表れないから、きっと周りには自分で言わない限り「もとに戻った」と思われるのだろう。でも、無理をしすぎず、周囲にもこの状況を伝えたうえで、今は心と身体に正直に、過ごすのがよいのだと思う。
来月はホルモン療法で、注射が開始(なんの薬剤か聞き忘れた)。抗がん剤の有無もわかる。来月もがんばろう。
乳がんがわかってからのあれこれをこちらに綴っています。