乳がん検診、精密検査を受けに行く。診断までの不安の解消。♯119
前回、乳がん検診でマンモグラフィーをとった際、検査技師にしこりの存在を指摘された話を書いた(ちなみに、大病院だったからか、医師による問診等は無し)。
noteには「3週間後の検査結果を今後のことを考えながら待つ」と書いたが、実際のところ、考えながら待っていられるような心境ではなかった!
医師からの診断ではないから確定したわけではない。ただ、ある程度の医療の知識を持っている検査技師からの指摘ということもあって、不安がますます募る一方だった。
乳がんのことを調べていると、小林麻央さんのブログと再会・・・(当時リアルタイムで読んでいた)
改めて読むと、また涙がとまらなくなってしまう。
そして、私も2児の母。病気に対する恐怖心が募る・・・
いやいや、ダメだ。
こんな不安と恐れを抱えた不安定な状態で3週間も待ってられない!
と思い、結果が送られるのが3週間後なら、それまでに医師に診察してもらえるところに行こう!と、その日のうちに別の乳腺外科クリニックを調べ、予約。そして先日、受診してきた。
(ちなみに、乳がん検診を受けた病院からは、当初「検査結果は3週間後」と言われたが、要精密検査だったので、翌日、電話がかかってきた。悪性が疑われる場合は、すぐに電話がかかってくるらしい。ならば、尋ねたときそう言ってほしかったのが本音・・・)
クリニックでも、マンモグラフィーを受診。
その際、このクリニックの検査技師の方からは
「乳がん検診の検査技師が、しこりの存在を言ってくるなんて、びっくりしました。私たちは、そのようなこと、伝えたらいけないってなっているので・・・それは、不安でしたね」と一言。そ、そうですよね。
マンモグラフィーは、友人から「痛いよ」と言われていたことで、正直、乳がん検診に腰が上がらない部分もあった。(どちみち妊娠と授乳で受けられなったのだが・・・)私は別に、そんな強い痛みは感じなかった。痛みの感じ方は人それぞれではあるが、マンモグラフィーの痛みへの恐怖で、乳がん検診を行くのをやめなくてよかったと私は心から思う。全然我慢できる範囲の痛みだ。
マンモグラフィーの結果をもとに、医師の診察。
マンモグラフィーの結果をもとに、私の乳房の状況を一緒に確認する。
誰か、隣にいたら、「大丈夫だよ」と手を握ってほしかったけど、もはや私は子どもでもなく、40歳。でも、心もとなかった。それでも、ぐっと覚悟を決めて
「乳がん検診のレベルとしたら5段階中4ですね」という内容を聞く。
つまり、100%ではないけれど、比較的高い可能性で悪性の疑いありとのことらしい。
がーーーーーんと落ち込む暇もなく、超音波検査にうつった。
確かにしこりらしきものはある。しかも複数。
そのまま針生検へとうつった。
麻酔を打って、2回ほど、針を刺される。
検査の間、看護師さんが、足をずっとさすってくれていた。
不安を抱えた時に身体にふれてもらえるだけで、気持ちが安らぐ。
子育てで子供のふれあいが大事って言うけど、こういうことか。
この結果が10日ほどかかるらしい。
その間にMRIも別の検査機関で受けてほしいとのこと。
それらを踏まえた結果が11月中旬にわかるらしい。
医師は言葉を選びながら、私に過度な恐怖を与えないように話してくれているのがわかった。私自身も、検査結果がわからないのに、憶測をして不安がってはいけないと思いながらも、やはり心のうちは動揺していた。
最後、「悪性だとしても、治るから!」と医師に言ってもらえたことで、気持ちが落ち着いた。心のお守りになりそうだ。
針生検後、たいそうなテープを胸に貼られた。
もし、手術をすることになったら、胸が変わってしまうのか・・・とそこもまた心配だったが、更衣室で私の胸に張られた大きなテープを見たとき、「かっこいいやん」と感じた。
不安や怖さに勝った今日の自分に対する称号のようにもうつった。
もし、手術を受けることになって、自分の見た目が変わったとしても、もしかしたら、同じように捉えられるかもしれない・・・と思った。
若いときは、外見をどうしたらよりよく魅せることができるかばかり考えていた。今は、内面の強さに目が向いているのかもしれない。
ちなみに、がん治療で心配なことの1つが抗がん剤治療。
その辛さ、また髪の毛が抜けてしまうことへの悲しさはよく見聞きする。
私自身も、ウィッグのことは気になっていた。
たまたま、クリニックに行く前日が、美容院だった。
私が美容院に行くペースが3,4カ月。もし、次行けたとしても、ずいぶん先。ウィッグのこと、聞いておくなら今回聞いてしまいたい・・・
私の美容師さんは同世代の女性で、日ごろから、つっこんだ内容の話もするから、きっと、経緯を話しても、受け止めてくれるとは思っていた。
でも言うと、気遣われてしまうかなぁ・・・と考えると切り出す勇気が持てなかった。
が、思い切って、「いいウィッグ屋さん、知ってます?私こないだ乳がん検診でひっかかってしまって・・・」
と話を切り出すと、美容師さんも「私もですよ!良性だけど、左右どちらの胸にもしこりがあって、定期健診行ってます!」と話してくれた。「お客さんにも抗がん剤治療している人もいるし、大丈夫、もし悪性だっとしても、かわいいウィッグ扱ってるところいっぱいあるし!いつでも言ってください!」と話してくれた。
ああ、勇気を出して言ってみて本当によかった。
診断結果が出ない状況であれこれ周りに言うのも、ちょっとなぁ・・・と気が引けるところはある。周りにも気遣わせてしまうし。でも一人で不安を抱えきれないときは、誰かに伝えることで、気持ちが晴れる。そして心配なことは、確認することで、解消する。
でも、伝えることでもらう反応は、「私も!」という声が意外と多い。
以前、子宮頸がんの疑いがあった時も、病院でたまたま同級生に出会ったり、周囲も「私もポリープでひっかかったー」なんて声があったり、意外と同世代、なんだかんだあるみたい。
諸行無常。
かりそめの姿。
健康な体が、未来永劫は続かない。どうやって、老い、病気、そして死を恐れず、受けとめていくかがこれからの課題。
たまたまこの1年間、仏教、東洋思想の本を何冊か読んでいて(『反応しない練習』 『じぶんとかないから』 『ビジネスシーンを生き抜くための仏教思考』など)
あと、座禅、踊念仏etc 心を無にする訓練も受けてよかったと心から思う。
(不安は感じるけど、多少はマシ)
ということで、今、改めて、コテンラジオで、仏教や老いに関する回を聴いている。自分のなかで、認知を変えて、不安を取り除いていこう。