春のお彼岸(3月17日頃から23日頃まで)
彼岸は、
中日を挟んだ7日間のこと「春分の日」と「秋分の日」を中心とした、
それぞれ前後3日間の計7日間が「彼岸」です。
春の彼岸は新暦3月17日頃から23日頃まで、秋の彼岸は新暦9月20日頃から26日頃までです。
春分の日・秋分の日を「彼岸の中日(ちゅうにち)」といい、彼岸の初日を「彼岸入り」、最終日を「彼岸明け」といいます。彼岸の中日は、もともと国の大祭日の一つ春季皇霊祭(しゅんきこうれいさい)、秋季皇霊祭(しゅうきこうれいさい)として存在しました。
皇霊祭は天皇家の皇霊殿で、天皇が、神武天皇を始祖とした歴代の天皇、皇后、皇族方の霊を祀るもので、現在では春分の日、秋分の日として、国民の祝日になっています。
彼岸は、悟りの境地である来世に渡ること
彼岸という言葉は仏教用語で、現世と来世の境を川に例えたもので
す。
仏典の到彼岸(とうひがん)「波羅密多(はらみった)という梵語の
漢訳」からきています。
現実の生死の世界から煩悩(ほんのう)を解脱
(げだつ)し、理想の涅槃(ねはん)の世界へ至るという意味です。煩悩の多い現世である川のこちらの岸「此岸(しがん)」から、悟りの境地である来世である川の向こう岸「彼岸」に渡ることです。
仏教では西方に極楽浄土があるとされており、春分・秋分には太陽が真西に沈むことから阿弥陀(あみだ)仏を礼拝するのにふさわしいとされます。
彼岸の本来の行事は、7日間にわたって行われる法会(彼岸会)のことですが、一般にはお墓や仏壇をきれいに掃除して、祖先の御霊を供養します。
なお、この彼岸の頃になると、気候の寒暑も、ともにようやく峠を越して「暑さ寒さも彼岸まで」の言葉どおり温和な季節に入り、しのぎゃすくなってきます。
「ほた餅」と「おはぎ」は同じもの
春の彼岸は農作物の種まきの時期で、秋の彼岸は収穫する時期です。
そのため、春には豊作を祈り感謝し、秋には収穫を感謝して「ぽた餅・お
はぎ」をお供えする習慣となったようです。
また、小豆の赤色には災難が身に降りかからないようにするまじないの効果があると信じられていて、古くから邪気を祓う食べ物としていたことから彼岸の先祖供養と結びついたともいわれています。
「ぼた餅」と「おはぎ」の名前の違いについては、春は牡丹(ぼたん)の花の季節に近いのでぼた餅、秋は萩(はぎ)の花の季節なのでおはぎ、と呼ばれるそうです。
また、こし餡を使ったものを「ぼたもち」、粒餡(つぶあん)や黄粉(きなこ)を使ったものを「おはぎ」という場合もあり、地方や時代によって、呼び方が異なることもあります。
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