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【北欧図書館の仕掛け6】お正月飾りの作り方は図書館で習おう

大忙しのクリスマス

12月に入って街にクリスマスツリーが飾られるようになると、北欧の図書館では館内が一気にクリスマスモードになってくる。まずは、普段は閉架書架に置かれているクリスマス関係の本が展示台にお目見えする。児童室では毎日のようにクリスマスにちなんだイベントー映画上映、クリスマスの本の読み聞かせ、クリスマスソングの合唱、工作等―が開かれるようになる。

クリスマスといえばジンジャークッキー

そして大人はといえば、クリスマスに向けてやらなければならないことが、とにかくたくさんある。おなじみのジンジャークッキー(『やかまし村の春夏秋冬』の2章「やかまし村のクリスマス」を読んでください!)の用意に加えて、クリスマスツリーの準備や飾りつけ、プレゼントの準備など、TO DO LISTには予定がぎっしりと詰め込まれているはずだ。ちょうど日本でお正月を迎える準備に追われる年の瀬のように。

図書館を飾る「クリスマスのハート」

そんな忙しい最中にデンマークの図書館では、ユーレヤータ(Julehjerter デンマーク語で「クリスマスのハート」)と呼ばれる伝統的なクリスマス飾りを作るワークショップが開かれる。

エスパゲーア図書館のクリスマス図書展示
写真奥に見えるJulehjerteklipと書かれた紙が、ユーレヤータ作りのワークショップの案内

エスパゲーア図書館のワークショップは特に有名だ。図書館で働くChristiane Møllerさんはユーレヤータ作りの名人。毎年、図書館を美しいユーレヤータで飾り、ワークショップの講師も勤めている。紙や型紙は図書館で用意されているので、参加者は切れ味の良いハサミを持ってくるだけで良い。もちろん図書館なので参加費も不要。

お正月飾りを図書館で作ろう

みなさんのまわりにも、きっと<お正月飾り作り名人>がいるはず。そんな名人を図書館に呼んで来て、みんなでお茶を飲みながら、図書館で日本が誇る伝統的なお正月飾りの作り方を習おう! ただし完成したオーナメントにお茶をこぼさないようにくれぐれも気をつけて…

■エスパゲーア図書館での「ユーレヤータ」作りワークショップ
Flet julehjerter i Espergærde, https://www.sn.dk/art2172670/helsingoer-kommune/flet-julehjerter-i-espergaerde/

■シンプルなユーレヤータの型紙が紹介されています
https://www.andersen.co.jp/information/2022-3299.html