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篠原敬典(たかのり)         津山から諏訪への車中にて  2020.12.21

始発で津山駅を出て
鈍行を乗り継いで
下諏訪に向かう電車の中で
桜井先生を思い出して描いた。

先生はいつも学生に混ざってモデルさんのクロッキーをしていた。
見比べるときに片目をつむって顔をしかめるところが印象的だった。

20年以上前のことなのに、
思いの外鮮やかにイメージが
湧き上がってきた。

鉛筆は立てていたのか
室内で帽子を被っていたのか
よく考えてみると怪しいのだが
その怪しさが思い出して描くことの魅力なのだ。

とりあえず自分の記憶の中の
桜井先生へこんな感じ。
あと笑顔ね。
こんどまた描こう。

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桜井先生の作品が置いている場所、
そして鏡野町内に設置されている複数の作品の場所を
由子さんに案内していただきました。
ぼくは確か10年以上前、先生の首像以外の作品が見たくて連絡をした記憶があって、今日その全身像をたくさん見ることができて嬉しかった。
そしてあの途切れた手紙のやり取りの続きがあるなんて
思ってもみなかったからとても不思議な気がした。
ぼくの生まれた土地は岡山で、
母の実家で毎年来ていた岡山で
先月も墓参りにきた岡山だけど、
岡山市外に出たことはほとんどなかったから
ぼくの知らない岡山だった。

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