ヨーロッパの田舎で家を買う。ビフォーアフター 厨房編
ヨーロッパの田舎で買った家のリノベーション、いよいよ厨房の紹介です!
厨房は、あまりにも見どころと手をかけた場所が多すぎるので、数回に分けてご紹介しようと思います。
以前の記事にも何枚か写真を載せたけれど、私たちがこの家に出会った頃の厨房は、「ない」と言っても等しかった。理解できない間取りで、家電がものすごく適当に寄せ集めて配置されていて、さぞ調理しづらかっただろう。
コンロなどの前には小さなテーブルと椅子が配置されていて、きっとここで食事をしていたのだろう。
厨房だった部屋には勝手口のドアがあり、奥にはバーカウンターのような仕切りがある。その上に換気の煙突があることから、もしかして昔はここにコンロがあって調理していたのかもしれない。
全体に薄暗くて、本当に不思議な間取りだった。
それでも一つ嬉しかったのは、ここのごちゃごちゃを取り払ったら、大きな素晴らしい厨房に変えることができる可能性だった!
ポルトガルの昔の家は、とにかく一つ一つの部屋を小さく区切り、部屋数を多くするスタイルが多かったみたいだ。
というわけで、まずは家具を全て売主さんに撤去してもらい、厨房にするべく、何をどのような配置で作っていくかを夫、雄一氏を先頭に計画してもらう。電気・上下水道・ガスの配線をまず考えた。
厨房にあった勝手口は埋めて壁にしてもらい、その代わり窓を大きくすることに。家全体の玄関と厨房は隣同士だから、ドアが二つもあるメリットがよくわからなかったのと、ドアがあると家具も配置しにくくなるから。
外から見ると、元々こんな感じ。
それから、天井がとても低かったので、その天井を取り払い、屋根の内側に断熱材を入れ、吹き抜けにした。さらに、上部にガラスブロックを入れて、光をたくさん取り込めるようにした。
天井が高くなると、解放感でいっぱいになる!すでに気持ちのいい空間になりつつあります。
仕切りなども撤去。そして配管チェック。
厨房の壁は、白い、少し凹凸のある味のあるタイルを選んだ。
天井を抜いたもう一つのメリットは、天井裏ができたこと!
ここに色々と収納できるのはとても助かる!
窓も地元の窓屋さんにお願いして作ってもらった。本当は上下に開けられる窓が素敵だなぁとか色々思っていたのだけど、とても難しいとのことで、このシンプルなものに。
そして、いよいよ厨房に配置するシンクや作業台!
これは、全て雄一氏が設計から製作まで手がけた。
まずは全体の枠作り。ここの中央にシンクが来る。後ろに立てかけてある古いドアたちは、この後加工して、様々な場所で使われる。
そして同時に壁側の棚づくり。
棚は、丸いアーチ型の可愛らしいドアを中古家具屋で見つけたため、それを生かすためにこの形に決まった。
山のように重ねて置いてあるドアからこれを見つけ出すのだってすごい。そしてここからどういう棚を作るのかというところまで考える想像力が求められる。
このドアのペイントを剥がし、磨いて出てきた素の木の色がとても素敵だった!磨いた後にオイルを塗る。
そして、このドアを合わすためにデザインされたこの棚!
最後、ドアを棚に取り付けてみる時に、いつも思わず
「わぁ、すごい!ピッタリ!」と口から出てしまうのだけど、
そうすると、これもいつも夫が
「合わせて作ってるねんから当たり前やん!」
と返事がくる(笑)。だって、それでもすごいよねぇ?!
棚の色は、落ち着いた色味のブルーグレー。
こんなに素敵な棚、中に置く食器なども、考えたらワクワクする。
壁の棚と同時進行で、中央の作業台兼シンクと、壁際の下の部分の棚も完成しつつある。
両方の台の上の部分は、石屋さんに依頼して切ってもらった大理石。
これが乗ると、さらに厨房感が出てくる。
こちらでは、食洗機があるからか、すごく小さいシンクの家が多いのだけど、私は希望して、できるだけ大きいものにしてもらった。
この、窓を全開した時の開放感がたまらない。
気がついたらすごい写真の量で長くなってしまったので、続きは次の記事で書くことにします!
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