台本
(前書き)
今日は、久しぶりに娘に会いました。
私に渡すものがあるということで、仕事の途中で抜け出した娘と、職場のビルの地下で二言三言(これもまた使われなくなりつつある言葉だったりして)言葉を交わしてバイバイ👋
いつのまにか、ずいぶんと大人になったものです。
昨日、部屋の片付けをしていたら(引越しの片付けまだ終わらず💦)、北海道新聞に投稿したボツ記事が出てきました。採用された数より、はるかに多いボツ記事😆 当時は、こうやって手書きしていたのね。今は絶対にやらない😂書くより打つ方が早いもん。
自分の記録のために、ひとつずつ残していこうと思います。
*****
(13年前の記事より)
「台本」
ある日曜日の朝。
「ちょっと朝ごはん作るの手伝ってくれる?」
「うん」
中2の娘は、たまごサンドのゆで卵をむきはじめた。
それを横目に私は別の料理を作る。同時に完成!
「手伝ってくれて助かったー。おかげでいっぺんに出来上がったよ。ありがとう」
という私の言葉に、
「お母さん、作りすぎなんじゃないの?だって私が手伝わないと間に合わなかったってことでしょ?」
・・・おいおい、台本と違うよ、そのセリフ。
私のシナリオには、最後のセリフは
「うん、また手伝うからね」
もしくは、
「うん(…と、ちょっと照れたように笑う)」
こう書いてあるんだ。
いつだってそう。
うちの女優さんは、勝手に台本のセリフを変えてしまう。皆目見当もつかないセリフが出てくるために、その先の台本は真っ白。
アドリブでセリフを返せない自分に腹が立つ。
しかし、あとでそのセリフをよく考えてみると大抵笑える。あまりにも憎ったらしいセリフに、笑わずにはいられないのだ。
子育てって、こんなものなのかな。
予測がつかないからこそ面白いのかもね。
腹が立って仕方ないけど、これからもどんどん私の予測を裏切っておくれ。
そして、あきれる程いっぱい笑わせておくれ。
娘に言ってみた。
「ねぇ、勝手に台本のセリフ変えないでくれる?」
「だって、それはお母さんが勝手に考えた台本でしょ?私は知らないよ」
だって。
そりゃそうだよね。
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