ごめんね息子よ〜悔やんでも悔やみきれない夏休みの思い出
ある記事の中に「今も後悔している夏休みの思い出は」というフレーズに目が止まり、思い出したことがあります。
それは、今は26歳の息子が、小学4年生くらいの時の夏休みのことです。
その日は、ある商業施設でNARUTOのイベントが行われていました。
当時息子はNARUTOの大ファンで、このイベントをとても心待ちにしていたのです。
ちょうど習い事のプールの日だったので、少し早めに家を出て、イベントブースを見てからプールに行くことにしました。
ひと通りイベントブースを回ったところでプールの時間になったので、
「さ、プールに行くよ!」
と会場を後にしようとすると、息子はもう1回見て回りたい!と駄々をこねたのです。
私の答えは、もちろん「NO」。
私は"このイベントを見たらプールへ行く"という約束を守らせなくてはいけない、絶対に!という親としてのエゴと、せっかくわざわざ習い事のために車で片道2時間もかけて来たに、そのプールを休むなんてあり得ない、NARUTOのイベントはプールのついでだったのに。と、強引にプールに連れていきました。
当時、私はそれが正しい判断で、私は間違っていない!と信じて疑いませんでした。
それが親としての躾だと思っていたのです。
しかし今になり思い返すと、「なぜ、たった1度くらいプールを休ませてあげることができなかったのだろう。プールは毎週あるのに。このNARUTOのイベントは、もう二度と見ることはできないかもしれないのに」と、後悔ばかり。
あの時、たしか息子は泣いて訴えていたはず。
なんて可哀想なことをしたのだろうと、悔やんでも悔やみきれません。恨めしそうな顔をしてイベント会場を後にした息子の表情は、16年経った今も忘れられずにいます。ごめんね、当時の息子よ。未熟だった母を許しておくれ。