私の涙活 知命の独り言 #10
この歳になると、滅多なことで泣くことは無くなったように思います。
それは、感情のコントロールが上手くなったからなのか、それとも感情が鈍麻してきたからなのか…
涙の種類
様々な場面で出てくる涙ですが、涙にも種類があるんです。
● 基礎分泌の涙
目を保護する整理的役割を持つ。
●反射の涙
目にゴミが入った時や、玉ねぎを切った時に出る。
●情動性の涙
悲しい時や、感動した時に出る。
泣く(情動性)ことのメリット
○心のデトックス効果がある。
涙には、コルチゾールが含まれています。
このコルチゾールというのは、別名ストレスホルモンと呼ばれていて、心身の健康に悪影響を及ぼします。
そのため泣くことは、ストレスホルモンを体外に出すデトックス効果があり、心身共に緊張を和らげてくれるのです。
また、涙には、エンドルフィンという苦痛を和らげる鎮静効果のあるホルモンも含まれているので、苦痛は堪えるよりも涙を流した方が楽になれると思います。
○リラックスできる。
人がリラックスしている時は、副交感神経が優位に働いています。
休息の神経とも呼ばれる副交感神経は、活性化すると脳の血管を拡張させ、脳の血流を良くします。
そうすると、気持ちが落ち着き、心身ともにリラックスした状態になれるのです。
○感情の解放
様々なストレスで、心が凝り固まってしまうと、人は感情を解放することが難しくなります。
泣くことは、そんな凝り固まった心を解放してくれるとても大切な行為なのです。
泣くことのデメリット
泣くということが心身に必要な行為だと話した上で、泣きすぎることのデメリットもお伝えしますね。
○頭痛の出現
泣くことで、副交感神経の作用により、脳の血管も拡張するということを前述しました。
この脳の血管の拡張により、頭痛を引き起こす病気があります。
それは片頭痛です。
片頭痛は、脳の血管が拡張することが原因で起こる頭痛です。
その要因には諸説ありますが…。
皆さんも泣きすぎたあと、頭が痛くなったという経験はありませんか?
これは脳の血管が拡張することで、周囲にある神経に刺激を与えてしまうためなんです。
そんな時は頭を冷やすのが効果的です。
○目の充血や、粘膜の炎症
これは、泣くことで目を擦りすぎてしまった為に、炎症や状況によっては感染を起こすリスクがあるということです。
ついつい手で目を擦ってしまうこともあるかと思いますが、清潔なハンカチやタオルで優しく拭ってあげましょう。
○涙が止まらない…心の病気が隠れているかも。
デメリットで挙げるのは違うかもしれませんが、人は泣くことで多少なりとも気分が落ち着きます。
そうならない時は、もしかしたら泣くことでは解放できない心の病気が隠れているのかもしれません。
心療内科やストレスケアクリニックへの受診も検討されるといいと思います。
涙活
「泣く」ということについて話してきましたが、最近では「涙活」という泣くことを目的とした活動があるのをご存知ですか?
こんなサイトを発見しましたので、ご紹介させていただきました。
涙活
私と涙活
心が疲弊したり、何か嫌なことがあった時、それを忘れたかったり、気分を変えたい時、私は思い切り泣く為に読書をします。
何度読んでも泣ける本というのを、誰でも1冊や2冊お持ちではありませんか?
私にもそんな本があるので、中でもお勧めの本をご紹介しますね。
老若男女、どの年代の方でも読みやすい少女小説です。
小難しいことなんて書いてありません。
ただただ悲しくて、切なくて。
でも最後にはハッピーエンドが待っている本ですので、もしよろしければご一読ください。
「もう一度会えたなら、一杯の笑顔を・望まれぬ花嫁は一途に皇太子を愛す」 古池マヤ先生著
一途な女性が、どんな理不尽にも耐えて、ひたすら大切な相手を思い続けたお話です。
あまりにも辛い目に遭う彼女に涙なしでは読めないお話ですが、内容を受け付けないという読者の口コミもありましたので、一言添えておきます。
「傍観者の恋」 ナツ先生著
こちらも、一途な女性の恋物語です。
大好きな相手の為に、自分の心を隠して相手の幸せのためだけに生きる女性のお話です。
そして、最後にご紹介するのは…
「思い出とひきかえに、君を」 柴野理奈子先生著
大好きな彼の為に、自分の大事なあるものと願いを交換する、一途な少女のお話です。
あれ?3作とも一途な女性が登場するお話でした。
こうして今回文章に書くことで、自分がどんなお話が好きなのか
改めて分かった気がします笑
他にも泣けるお話はたくさんあると思いますので、また素敵な出会いがあったらご紹介したいと思います。
今日は私の涙活についてお話させていただきました。
皆さんはどんな涙活をされていますか?
情動的な涙を流すことは、決して悪いことではありませんよね。
涙を流して、スッキリした気持ちで、新たな一歩を進んでいきたいと思っています。