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フルタイム看護師から個人事業主になってよかったこと

これまでは医療機関に看護師として勤務しながら副業で少しずつ個人のお仕事をお受けしていたけど、2023年の3月からは正社員を辞めて個人事業主になった。

現在も週に3日程度クリニックにも勤務しているが、メインは個人事業の方だ。

社会人になってからはずっと、仕事といえば「出勤するのが当たり前」の業種だったので、自宅で仕事をする&たまに出勤もする&休みは自分で決める、という生活のペースに最初はなかなか慣れなかった。

今でもまだまだ試行錯誤中ではあるが、こんな生活スタイルになってからそろそろ丸2年。「こういう働き方、やっぱり自分に合ってるのかも〜」としっくりくることも多くなってきたのを日々実感している。

そこで、今私が感じている「フルタイム看護師から個人事業主になってよかったこと」を思いつくままに挙げてみる。

  • 夜勤をしなくても、平日昼間に時間がある
    看護師にとって、平日の日中に自由な時間があるのはさほど珍しいことではない。ただそれは、多くの場合「夜勤をするなら」という条件付きだ。以前勤めていた病院がとてもいい職場だったのもあり、私にとって夜勤はそれほど苦ではなかったが、それでも健康的な生活ではないことは明らかだった。常に整わない自律神経と引き換えにするのではなく、普通に仕事をしつつも平日の午前中にちょっと用事を済ませられるのはありがたすぎる。

  • ジムに通いやすい
    上記と重なるところもあるが、これも私のQOLを大きく向上させた恩恵の一つである。私が今通っているジムには「デイタイム会員」というカテゴリーがある。曜日問わず5:00〜17:00まで利用でき、月会費は24時間利用可能な通常カテゴリーの半額程度。平日の昼間は空いているし、17時までという制約が逆に「この時間に行かないと今日はもう行けない!」というモチベーションになる。

  • 「旬」を逃さず、勉強したいことに取り組める
    ちょっと学んでみたい、やってみたい、というものに気軽に取り組む時間がある。9時間以上自宅にいない日が週に5日あるとなると、やりたいことがあってもなかなか手を出せないまま時間だけが過ぎていた。人の関心はどんどん移り変わっていくものなので、「興味があるうちに少しでもやってみる」ことができると、長い目で見たときに意外と大きな差になると思う。

  • 看護師の仕事のやりがいや好きなことを再確認できた
    新卒のときに「歴10年を過ぎた頃には、こんな看護師になっていたい」とぼんやりと思い描いていた自分なりの目標は、少し前に達成できたように感じていた。「もういつ看護師を辞めてもいいかも」と思ったタイミングはこれまでに何度もあったが、それでも今も細々と白衣を着て仕事をしている。今は「私の職業はこれだから」というよりは、明確な意志があって「自分がやりたいから」やっている。

  • 昔よりかなりパソコンが得意になった
    看護師の仕事でパソコンを扱うのは、電子カルテの入力、院内メールの簡単なやり取り、委員会や研究関連のWordとPowerPointくらいだ。私も以前はこれらとネット検索くらいでしかパソコンを使えなかった。でも今は、制作系のソフトや業務委託先とのやり取りにも様々なツールを使う。わからないことがあってもササッと調べて自分である程度はなんとかできるようになった。私の場合、ずっと看護師しかやっていなかったら今でもパソコンは苦手だったと思う。

  • 落ちついて物事を考えられるようになった
    これも結局は「家にいる時間が長くなったから」という変化に付随する恩恵だが、「今日何をするか」「今週をどう過ごすか」「本当は何をやりたいのか」など、中長期的な視点も含め、ようやく落ち着いて物事を考えられるようになった。朝起きてバタバタと出勤してタイムカードを押して目の前の仕事をこなして、帰ってご飯食べてお風呂入ったら1日が終わる。みたいな毎日ではなくなった。

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日常的に身を置いている社会が「病院の中だけ」だった頃を思い返すと、あの頃の私は今よりずっと"井の中の蛙"だったように思う。

上に挙げたパソコン関連の話だけでなく、仕事相手にメールを送ること、発表用じゃない資料作成、大人同士のやり取りにふさわしい言葉遣い、意見や交渉、税金、契約、支払い・・・何年も社会人をやっていたのに、看護師の仕事では身につけられなかったさまざまなことを少しずつ学んでこれた。

まだまだ個人事業主としては駆け出しだ。
これからもさらにたくさんの新しい気づきやチャレンジや学びがあり、自分らしい仕事と生活のスタイルを構築し、成長していけることを楽しみにしている。


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