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大切なものを突然失ってしまうとき
こんにちは。ゆうこりんです。
悲しいことに、新卒で初めて勤めた病院を退職するときに後輩ちゃん達からいただいてずっと大切にしていたSghrのグラスを、本当になんでもない瞬間に割ってしまいました。
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あまりにショックすぎて、しばらく茫然としてしまった………。
このグラスは日常的によく使っていたので、たまに洗っているときに手が滑ってシンクにゴトンと落としてしまったり、ほかの食器を軽くぶつけてしまったりすることは今までにもありました。それでも割れることはなかったのに。
このときはあとでまとめて洗おう、となんとなくひとつだけシンクに残していたこのグラスに、塩を取る瞬間にひっかかって落としたブラックペッパーの瓶が直撃して、信じられないくらい簡単に割れてしまった。
正直、割れる原因を作ってしまったのが自分自身でよかったとすら思った。もしここに立っていたのが夫だったら、色んな意味で彼にとってもストレスを感じる状況となっただろう。それくらい、私にとって大事なものだった。
だけど、大切にしていたものが急に壊れたり失くなったりするときは、自分自身の「流れ」が理想とする方向へ大きく変わっているサインである、と捉えることができるらしい。
突然こんなことを言うとスピリチュアルに造詣の深い人なのかと怪しまれるかもしれないが、何事も捉え方によって良いことにも悪いことにもなりうると思っているので、そう受け取るのもありだな、と思う。
ただただ「なんて運が悪いのか」と落ち込んで嫌な気分で過ごすこともできるし、そうではなく、すごく悲しいけれど、もしかしたら今って過去の自分から脱皮していくタイミングってことなのかも…と納得する思考を選ぶこともできる。
目の前の出来事をどう受け止めるかの選択権は、いつでも自分の手の中にある。
正直、今もこのデザインのグラスは普通に売っているので、新しいものを買い直そうと思えばできる。
でもなんか、そうじゃないんだよね。
このグラスを気に入っていたのは、使うたびに「これは、大阪の病院を退職するときに送別会で後輩がくれたやつ」という思い出や、そのときの気持ちも全て込みで大切にしていたからだ。
当時の私はめちゃくちゃお酒好きで週3〜4で飲みに行ってたので、退職やら何やらでプレゼントをいただく機会とあればみんなワインやらおしゃれなグラスやらお猪口やら、何かとお酒にまつわるものをいただくことが多かった。だからあの頃の後輩ちゃん達も、このグラスを選んでプレゼントしてくれたんだと思う。
今はもうあまりお酒を飲まないので、このグラスもほぼアイスコーヒーを飲む用だったんだけど。
20代前半はお酒飲んでライブ行ってスノボ行って、今とは全然違う環境で、全然違うことに熱中して生きてた。そしてその延長線上に今がある。そんな懐かしい気持ちも含めて、大切な思い出に紐づく、大切ないただきもののひとつだった。
だから仮に同じものを買い直しても、それは私が大切にしてきた思い出とはもう別の個体で、あまり意味がないと思う。
さすがにアメリカには持って行かなかったけど、10年以上、引っ越すたびにちゃんと連れてきていた。
今までありがとう。しょうもない不注意で割ってしまって、本当にごめんね。
きっとこれから、私の身に思いもよらない良いことやすごく嬉しいこと、素晴らしいことがたくさん起こるに違いない。