『スポーツ医学検定』おすすめ勉強法
時々Twitterでもつぶやいているのですが、私は『スポーツ医学検定』めちゃくちゃ推してるんですよね。
スポーツ医学の専門家でない人が、スポーツをプレーしたり選手と関わるうえで、最低限知っておきたい「けが」や「身体」に関する知識をひと通り学べるというコンセプトにとても共感するからです。
推しすぎて、モニター受検をきっかけに代表理事の大関先生とも仲良くさせていただくようになり、さらに『スポーツ医学検定』の広報関連の仕事を一部アウトソーシングしていただくまでになりました(笑)。おかげさまで、とても楽しくお仕事させていただいております。
さて、今回『スポーツ医学検定』の勉強法のおすすめは?というご質問をTwitterでいただいたので、この機会に一度まとめてみようと思います。
実は『スポーツ医学検定』ちょっと気になってたんだよね〜〜という方にとっても、少しでも参考になれば幸いです。
①テキストをひと通り読んで、付属の練習問題を解く
私は以前モニターとして2級を受検し、無事に合格しました。その後、より専門的な内容の1級というレベルが開設されました。私も1級のテキストを持っているのですが、内容はかなり詳細でハイレベルだと思います。
ぱらぱら読むだけでも「むずっ!」って感じですw 相当しっかり勉強しないと余裕で落ちると思うので、1級を受ける予定は今のところありません(笑)。
そのため、「こういう内容の勉強が全くはじめて」という方は、順当に3級合格に向けて勉強をスタートするのがおすすめです。テキスト自体は2級・3級が1冊にまとまっているので、とりあえず赤い方の本を買って読み始めましょう。
テキストには懐かしの「赤シート」がついていて、読みながらキーワードを覚えていけるスタイルになっています。各ページの下部には、覚えた知識をその都度確認できる「一問一答」もついています。
▲私が持ってる2・3級のテキストの一部
内容は、ざっくり
・解剖の基礎知識
・スポーツで起こりやすいけがの概要
・アスレティックリハビリテーション
・スポーツ医学全般について
というような構成になっています。わりと盛りだくさんです。そう、スポーツ医学の基礎を学ぼうと思ったら、「最低限知っておかなきゃいけないこと」が実はけっこうたくさんあるのです。
テキストの一番最後には練習問題がついていますので、必ずここはおさえておきましょう。スムーズに全問正解できるくらいにはテキストをしっかり読み込んでおきたいです。
といっても、このテキストについている練習問題はさほど難しくない、というか、めちゃくちゃ簡単です。正直、簡単すぎるかも?
2級を実際に受けたことがある身として言わせていただくと、本番のテストは全然もっと難しいですw テキストについてる問題がすらすら解けるからといって、2級の試験をなめてかかると痛い目にあうかもしれません。笑
②セルフでクイズを作る
私が受検したのはもう2年くらい前なのでもしかしたら多少雰囲気は変わっていたりするかもしれませんが、テキストをなんとなく読んで、なんとなく覚えた。なんとなく理解した。くらいだとまだまだです。もうちょっと脳に染み込ませましょう。
そこでおすすめなのが、誰かと協力して「テキストの内容からクイズを作ること」です。
たとえば、
問題:「ジョーンズ骨折」は、どこの部位の骨折でしょう?
答え:第5中足骨の基部!
こんな感じで、友人や家族にテキストを渡して、問題を出してもらいましょう。同じ時期に受検する友達と、お互いに問題を出し合いながら一緒に勉強できたりしたら最高です。
こうやって誰かと会話したり時間を共有することで、かなり記憶に残りやすくなります。こうやって間違えたな、とか、あのときこんな話をしたな、という思い出と紐づいて、知識も思い出しやすくなります。
③公式アプリを活用してスキマ時間に勉強する
なななんと、『スポーツ医学検定』さんはアプリまで作っちゃったそうです。アプリのダウンロードは無料。
やっぱり問いに対して答えを考えてみることによって、自分が何がわかっていて、何がわかっていないのかが明確になりやすいです。だから、できるだけたくさんの問題を解くほうがいいと思います。
そういう意味で、アプリを活用して公式から出ている問題にたくさん出会うのはよいアイデアです。しかも無料だし。
さて、ここからは有料のリソースも紹介していきます。
④初級のWeb検定で腕だめしをする
実は、『スポーツ医学検定』には受検票を持って実際に会場に足を運んで試験を受ける、3級以降のテストに臨む前のレベルとして、自宅で受けられる「初級」というレベルがあります。その名もWeb検定。
20問/30分。受検料は980円です。
ちなみにこちらの「スポーツ医学検定 初級」、Snow Manの岩本照さんも取得されているということで、ファンの間でも話題になっているそうですよ。
3級を受検予定でせっかくだから絶対合格したいけど、まだ自信がないかも・・・というときに、力試しとしてまず初級にトライしてみるのもいいかもしれません。
基準をクリアすれば、ちゃんと合格証書ももらえます。
⑤公式過去問を解く
待望の・・・!公式過去問題集が・・・!この夏、ついに発売されたそうですッッッ!
さすがに私もこれは持っていないので実際に中を見たことはないのですが、過去の試験問題が整理して収録されており、ちゃんと解説もついているようです。
おそらくこれを解いていけば、実際の試験の難易度と自分の実力との差がより掴めるでしょう。
私の記憶が正しければ、2級の試験では「当てはまるものを2つ選べ」とか、微妙に回答に自信が持てないような問題がけっこうあって悩まされたんですよね〜〜〜。
そういうところも含めて、絶対に合格したい!という方は、ぜひ過去問を手にとってみてください。
私が受けたときはこういうのがなかったのですが、もし今受検するとしたらこの過去問題集はおそらく買うと思います。
⑥ダメ押し!!練習問題集を解く
もっと問題を解きたい、という方には、さらに問題集があります!!
こちらは、『月刊トレーニング・ジャーナル』で連載されていたスポーツ医学検定の問題をまとめて書籍化したものです。
これも私は持っていないのですが、やっぱり「テキストの後ろについている練習問題を解くだけでは試験対策として物足りなさすぎる」ということだけは確実なので笑、より多くの問題を解いて知識を確認したい方にはこちらもおすすめしたいです。
まとめ
ここまで、主に「スポーツ医学検定に合格するために」という目線で、個人的な意見ではありますが勉強方法のおすすめについてご紹介させていただきました。
もちろん「検定」というからには出題範囲があり、試験勉強には期日があり、合否が出ます。
だけど、おそらく『スポーツ医学検定』に興味を持たれる方の多くは、ただ「検定の合格証書が欲しい」という理由で勉強してみようと考えたわけではないと思います。
✔︎どうしてけがをしてしまったのか知りたい。
✔︎部のマネージャーとして、選手のサポートに役立つ知識をつけたい。
✔︎スポーツの指導をしている立場だけど、けがをした子に少しでもアドバイスをしてあげたい。
スポーツ医学検定の価値は、「○級の合格証書をもらうこと」ではなく、学んだ知識を自分や誰かのために「生かすこと」で発揮されます。
たとえば極端な話ですが、テキストを3日で丸暗記して検定には合格したけどその後きれいさっぱり忘れてしまう人よりも、頑張って勉強したけど合格点にはギリギリ届かなかった。だけどその後もテキストを参考にしながら、できる範囲でリハビリに活用した。という人のほうが、「意味のある勉強をしている」と言えるでしょう。
そしてどの業界も同じですが、スタンダードとは日々変化していくものです。また、同じようなけがであっても、状況や程度、年齢、性別、競技レベル、人の身体には個人差があり、このテキストに書いてあることが、いつ何時でも万人に当てはまる正解であるとは限りません。そこは注意が必要です。
一度の勉強で全てが理解できなくても全然大丈夫です。そして、「暗記すること」よりも「理解していること」のほうが大事だと私は思います。実際の場面では、わからなかったら調べればいいのです。調べてる暇なんかないくらい一刻を争うのは、心停止のときくらいではないでしょうか・・・。
専門家によってきちんと監修された正しい基礎知識から学び始めれば、テレビの報道やネットの記事、SNSで見かけた投稿、誰かが言っていることが、「本当に信頼できる情報であるのか」を自分で考えて判断できる土台になります。
『スポーツ医学検定』の勉強をきっかけに、「正しい情報を掴める力」を身に付け、新しい知識をさらに得るための基礎づくりに生かしていきましょう!
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Twitterでリプライをくださったせいらさん、私の発信から興味を持っていただき本当に嬉しく思います。検定の受検も頑張ってくださいね。
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