神戸市の竹中大工道具館はとても充実しています。
9月の終わり、神戸に行きました。
今回の旅の目的は、義父母も同行で兵庫県に住む義妹家族と一緒に六甲山のグリーニアというアスレチック場に行くこと、そして竹中大工道具館、あとは三ノ宮駅周辺を歩いたり、美味しい朝食ビュッフェのあるホテルに泊まることでした。
愛知県から一泊二日、車での旅です。
まず一日目、竹中大工道具館に行きました。
竹中大工道具館の存在は知っていたのですが、こちらの記事を読んでさらに興味が増しました。
建築に限らず、大手企業のミュージアムが全国には色々あるということも知りました。
三ノ宮駅周辺のホテル駐車場に車を置き、三ノ宮駅から神戸市営地下鉄で新神戸駅へ。そこから歩いて到着です。
JR山陽新幹線の新神戸駅です。遠方からのアクセスも良好ですね。
六甲の山々がすぐ裏手にある新神戸駅。アナウンスがこの辺り一帯に響いていました。
よく聞くと「閉まる扉にご注意ください。」とか車掌さんのマイクの声が聞こえてきます。
入って受付を済ますと、まず『日光の彩色と金工』という企画展がやっており(〜12/15まで)、展示物の多さと迫力に驚きました。
建築装飾の彩色の技法、金箔を延ばしたり金具の柄を打つ技法など、映像を交え解説されています。
企画展を見終え、階段で地下へ降ります。
建物の中央部分は、 地下2階から地下1階が吹き抜けになっていて、唐招提寺金堂の組物の実物大模型がドーンと鎮座しています。
子どもにも分かりやすいように、展示が工夫されています。石斧と鉄斧を用いて1本の木を倒すまでかかる時間を比較した、など映像による解説もたくさんありますし、大工道具に触ることもできます。
大工道具の順番、使い方、木屑の違い…
木組み、継手仕口を説明するコーナーへ。
継手は聞いたことがありました。寺社の柱修復の際に、木材の腐ったり脆くなった部分だけを切り落とし、釘を使わず木と木を組み合わせるというもの。
継手仕口と言うそうですが、これにも種類がいくつもあって、修復などによく用いられる基本的な技法の他に、当時の職人の腕自慢の意味もあった鍵穴のように細かく難解な物もありました。知恵の輪のように、押す・引っ張る・ねじる色々と試してみても分からない。
この他に、世界(中国やヨーロッパ)の大工道具や建築方法と日本との違いや、和の伝統美というコーナーには茶室スケルトン模型という展示がされていて、靴を脱いで上がり、茶室がスカスカの造り途中のような状態になっていて、目で見て技法が分かるようになっています。
道具鍛冶職人、名工と呼ばれる方々の雄姿を映像で、さらに作品の数々も見られます。
二時間の滞在では、足りません。
私は『世界を巡る』のコーナーは全く見ることができませんでした。
家族は、一人ずつバラバラに好きなように見て周り、たまに誰かに遭遇して「これ面白いよ」と話したりして過ごしました。
当日再入館可能だそうで、木工体験などもやるとなったら、確かに一日がかりだなと思いました。
小学生からどんな年代の方が来ても、楽しめて勉強になると思います。落ち着いた雰囲気で、ゆっくりするのにもオススメです☝️
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