秋分手前、乙女座新月。
いつの間にか、渡る風がすっかり秋の色になりました。
今宵は新月。乙女座の後半で成る新月です。
天秤座の手前5度の地点で重なる太陽と月。
乙女座の下で大事にしてきた社会での価値観に従う、という強い思い込みを手放して、新しい風に身を投じたいと思い始める所です。
個人の領域から抜け出して、全体のためにできることはなんだろう?と模索し始めます。更に今日の新月は、山羊座の後半に滞在する、木星、土星、冥王星の大御所トリオに誘導される形で、新しい扉を開き、新領域へと自分を押し出していく流れが生まれています。
約29日ほどの周期で巡ってくる新月では、太陽と月の時計合わせが行われます。生きる意志の象徴である太陽と、本体を支える月が時間をすり合わせて次に行く先を確認し合うイメージです。
星の流れでは、2020年は『地から風』へがキーワード。時代の転換点にいる今という時。
今はまだ、地面を踏み固めて登っていくというやり方を踏襲しながら、次の行先への飛び方を探している地点です。
風の時代には、蹴り出す地面もない、足場のないところから、どこにでも瞬間移動するような感覚を持つことになるのではないかと思います。
『思うと同時にそこに存在する』。そんな特殊な観念の世界のようなものが、いわゆる普通の感覚になっていくのかもしれません。
検証はもう少し時代が進んでからですけれど、この地球に、今いる、わたしたちはそんな劇的に変わりゆく時をリアルに体験しています。
言いようのない不安感や絶望感を覚える人、
大丈夫です。わたしたちは、今そんなところにいるのです。
慣れ親しんだ慣習を変えるのも、足場のないところを飛び回れるようになるのも時間がかかります。容易なことではない転換を遂げようとしているのです。
大変なのはひとりだけではありません。
宇宙という全体に存在する以上、ひとつだけを切り離すことはできません。全てが繋がり、全体の流れと共に個があり、ひとつひとつの個が全体を形成しています。
全体の流れに抗うことはできないけれど、その流れを作り出しているのはひとりひとりの個の意識だとするならば、、、
やっぱり諦めずに、次代を創ることに参加したいと思うのです。
姿の無い新月は、これから新しいものを創り上げていくスタート地点です。
今宵は、見えない月に、未来の姿を映してみませんか?少しずつ姿を現していく月のように、新しいビジョンが見えてくる時です。
星読み屋プランテプラネット