小説『衝撃の片想い』第五話　帰ってきた夢、涼子

【登場人物】
佐々木友哉・作家。母親に嫌われたほどの天才で、千年後の未来を救う英雄だが、交通事故で能力が低下。無気力になってしまっている。
奥原ゆう子・女優。三年後の映画の完成パーティーで何者かに襲われて死ぬ運命にある女。死ぬ直前に原作者の友哉に恋をしている。
宮脇利恵・銀行員。友哉の恋人。清潔感溢れる美人だが、田舎から出てきた時に男遊びに夢中になって失敗。しっかりしているようで恋愛観が一貫していない。
松本涼子・アイドル歌手。「水着の写真」の女。友哉の元カノになる。第五話から登場。
桜井真一・公安警察官。架空口座を作った友哉を逮捕に向かうが逆にやられてしまい、友哉を一人で追跡している。
トキ・未来の国の青年。友哉の足を治し、ゆう子の恋を三年前倒しにした。目的がはっきりとせず、友哉もゆう子も彼を疑っている。
シンゲン・AZの開発者？。トキがゆう子に渡したAZという友哉を管理するタブレット型Aiの中に『シンゲン』というサインがあり、自分の名だと認めた。彼が用意した膨大な数のテキストデータが、ゆう子の疑問に答えるが、ゆう子のことを好いている様子はない。
(イラスト　八田員徳)