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彩月貴央さんの写真展『彩月』

私は絵画を美術館で見るタイプで、写真展には基本的に行きません。
海外の写真家の作品を集めたギャラリーにはたまに行くけど、それと女優さんやグラドルのポートレートを集めた写真展は趣きが違うと思います。

猫が大好きですが、よく百貨店で開催している猫写真展の作品を見ても、「インスタで十分」と思うからで、それは風景写真展もそう。
壮大な山々とか、どんなに作品を大きくしても(例えばA3)、山々の方が遥かに大きく、「写真よりも直に見ないと良さが分からない」と考えるからです。
それらの経験から写真展は敬遠していたけど、人物はどうやら違ったようで、それは友人も言ってました。

「インスタのポートレートと写真展のは違う」

たまたま、銀座に出かけた時に、彩月貴央さんの写真展を開催していた。(8月31日に終了)
名前は知っていたけど、どんな女性か分からず、その日は在廊もしていなかった。

【物販。買いたくても誰もいなかった笑】

本人が在廊しない日だったため、お客さんは二人くらいしかいなくて、私は彼女のポートレート作品(カメラ 清田大介)をじっくりと眺めていた。作品点数が150点と多かった事もあり、美女に囲まれ、見つめられている気分で、しかも緩いポートレート。
挑発的な作品はない。

ただ、ただ癒された。
その言葉しか出てこない。
お客さんがいなくて、ゆっくりゆったり出来たのもあるが、私は一時間くらいギャラリーの中にいた。
インスタでポートレートを見ていても、この感覚はないと思う。
展示数が多かったことも、飽きずに見られた理由だと思う。

【浴衣の作品がナチュラル】

アマチュアカメラマンが撮影したインスタのデジタルポートレート写真は、私は、『画像』という認識でしかなく、100枚くらい見て、「あ、このアマチュア、上手だな」と感じて、いいね!を付ける事がたまにあるだけ。
100枚に1枚しか私の琴線に触れるカメラマンのポートレート作品がインスタには存在しないわけ。
その「良い写真だな」と感心するのは、ほとんどがPCで誤魔化してない写真。
特にPC上で彩度を極端にいじっていて、秋にもみじが真っ赤になっていたり(赤を超えた赤色)、沖縄でもない海が濃い紺色だったり、とにかく写真とは程遠い画像編集作品なわけです。
シャドー部を潰して、人物を際立たせたりするのもそうだし、『写真は真を写す』を完全に無視していて、なのに「ポートレート写真」と本人たちは言っている。

彩月貴央さんの写真は、そんな不自然な色も奇妙なポーズもなかったから、私が感動したのかも知れない。彩月さんが桜に囲まれている作品があったが、桜の色をナチュラルにしたためか、デジタルの弱点が出ていた。それがデジタルカメラでは正しい写真だと思っている。(私も崩れまくる笑)
同業者には、作家も写真家も興味を示さない男ですが、清田大介さんのポートレートはまた見たくなりました。

私の写真は、少しトリミングするくらいで、色をいじることは、ほとんどありません。
アート展『きりあと』で、私の写真作品が究極のナチュラルだと分かると思います。
よろしくお願いします。


【ヌード以外の展示作品の一部。左の写真は曇りだったため、ワンピースをレタッチしようとしたけどやめて、そのままの色でプリントした。右はRAWからjpegに変換しただけ】

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普段は自己啓発をやっていますが、小説、写真が死ぬほど好きです。サポートしていただいたら、どんどん撮影でき、書けます。また、イラストなどの絵も好きなので、表紙に使うクリエイターの方も積極的にサポートしていきます。よろしくお願いします。