アテネとスパルタの比較正誤は頻出!
世界史入試!ここにフォーカス02【古代ギリシア世界】
アテネとスパルタを題材とした正誤問題は多いですね。今回はペルシア戦争・ペロポネソス戦争の問題はないですが、代わりに良い文化史の問題が出てましたので紹介しますね。
関学は正誤問題の練習をするには、とても効果のある大学です。易しすぎず、難しすぎず…典型的な正誤問題なので練習には持って来い!誤りを選ぶ場合は、怪しいモノをすべて選び、そこから、「絶対バツだろ」を答えにするやり方がよいでしょう!
◎1 (b)世紀は必ず疑います。ソロンの改革の内容なので前594年あたり。年代を覚えてない場合は「怪しいモノ」に入れざるを得ないですね。
(c)問題の文化史です。民主政期は主観性(自分の言いたいことを主張するべきだ!)が重視されたのでプロタゴラスなどのソフィストが台頭しました。反対に乱れた衆愚政期には客観性を重視するギリシア三大哲学者(ソクラテス・プラトン・アリストテレス)が登場するのです!良い問題!
(d)よく出題される「血縁」と「地縁」の違い。デーモス制度はクレイステネスの改革で、「貴族中心の血縁政治」打破が狙いなので、民主政の基礎とされるのです。よって、怪しかった(b)は正文だったということになり、答えは(d)が誤りを含む文となります。
◎2 (b)「ヘイロータイ」?「ペリオイコイ」?よく見る比較ですが、ともにスパルタ市民に支配されているので、気になる単語は「多数」?ですね。ヘイロータイ=奴隷、ペリオイコイ=周辺の民、なので正文でいいですかね。(d)ドーリア人のポリスで入試で問われるのは、スパルタとコリントスかな。ちなみに、イオニア人ならアテネ、アイオリス人ならテーベですね。レベルは高いですが、ちょっと注意して下さいね。
(c)「ペリオイコイ」は参政権なしですよ。よって、答えは(c)。
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