【みこ宇宙論】量子力学は「波」よりも「多世界」が面白い
自己啓発書(スピ系)の「波動」それちょっと待った!
量子力学で宇宙論などを見ていると、もちろん「波動関数」(量子力学の憲法みたいなもんだね)が出てきます。
そして、みこちゃんの興味のある自己啓発なんですが(補足しておきますと、みこちゃんは「教養」っていうのが死ぬほど嫌いで、自己啓発が好き)、自己啓発でも「波動」ってよく出てきますね。
自己啓発擁護派のみこちゃんなのですが、自己啓発で使われている「波動」の使い方はちょっと混乱しているな、と思っています。
例えば、これね。
この記事では「ネガティブな感情」=低い周波数=人間にとって不快な周波数、となっていて、「ポジティブな感情」=高い周波数=人間にとって快適な周波数となっています。
だいたいスピリチュアル系の人は、波動関数をこのように解釈しています。
なので、こういう処方箋がくだされます。
でも、ちょっと立ち止まってみましょう。
周波数に良いも悪いもないぞ(゚0゚)
これは「周波数」というのを誤解しています。
周波数っていうのはこれです。
んでもって、具体的に言うとこんな感じ。
波動は高いものと低いものを絶妙に組み合わせると快適になる
つまり、周波数が高ければ良い周波数であり、低ければ悪い周波数というのは、おかしくて、1.人間にとって認識できる範囲の音を、2.組み合わせの妙で良い形にしたもの、これが快適な周波数なわけです。
例えば、こういう組み合わせ。すごく快適に、「時間だ!」って分かるように、周波数が組み合わさっています。
時報は周波数を倍にして組み合わせているわけね。単純で美しいです。蛇足になりますけど、440Hzの音が程度が低くて、880Hzの音がポジティブだとかカンケーない。この組み合わせが快適なわけ(あえて言えば良い、あるいは程度が高い)。
この周波数の組み合わせを、音楽の天才が作り上げたのが、いわゆる「曲」というものです。
高ければ良いというものではなく、低いものももちろん使う。そしてその組み合わせを工夫するのが周波数であり、周波数芸術として人類が手に入れた最も完璧なものが音楽であり、作曲理論です。
低い音ばっかり使った作曲が程度が低いのではなく、低い周波数の音、そして高い周波数の音を同時に使いこなして作った音楽が精神的程度の高い傑作であり、この物理法則を無視して作ったのが、自称天才音痴が理論も勉強せずに感性だけで作曲したでたらめな曲であり、これこそが程度が低い駄作、ということに、異論がある人はいないでしょう。
よく、これもスピリチュアル系の人が、モーツアルトの音楽(みこちゃんの神です!)を理想的な音楽だ、と言います。
でも、楽譜見てください。
高い音だけで作ってないよ(爆)。
じゃあどうすりゃいいんだよ!コノヤロー!
せっかくスピリチュアル系の波動話はいい話だと思って、毎日高い波動を手に入れようとしていたのに、みこちゃんに邪魔された!
と怒らないで下さい。
( U_U)
もっと「波動関数」をスピリチュアル系文脈に取り入れる、いい方法教えますから。
この方法だと、理系の人でも多分納得できると思う。
いまのスピ系の人たちの「波動関数」の説明だと、理系の人は説明聞いた瞬間に、「うさんくせ」と思うはずです。
多世界解釈を使えばもっと良い説明ができるよ!
急いで言っておきますが、みこちゃんはスピリチュアル文脈でシュレーディンガーの「波動関数」が使われるのは大賛成です。とても良い世界記述ができると思っています。
ただ、あまりにも高校物理レベルの話をすっ飛ばして巷では説明されている(というか、明らかにニュートン力学を無視して、イメージで大学院物理レベルで説明しようとして失敗している。そもそも量子力学で古典力学が全部否定されたわけじゃないし、将来乗り越えられるものになったわけでもないしね)。
おいおいそれじゃ、他ならぬシュレーディンガーの波動関数を、自己啓発に応用したい人たち自身から、そっぽ向かれるよ!ということをいいたいのです。
というわけで、肝心なところで長くなりました。
新しい波動関数の自己啓発への取り入れ方を次回書いてみます。
それが、今回書ききれなかった表題の「多世界解釈」というやつです。
このnoteでは、量子力学の解釈問題では多世界解釈を支持します。
以後、よろしくお願いいたします。
この記事が面白いと思った方は、絶対こっちも読まないと損します(笑)。