故郷の風になって
もしも願い事が一つ叶うならば
故郷の野に吹く涼しい風になれ
幼き日にみんなで駆け降りた尾根の
足元の白い花は咲いているか
泥だらけで眺めた夕焼け空が
瞼に浮かんでる
雨の日は神社の軒先で
石を投げて遊んで叱られた
季節は過ぎ去っても君だけは
あの日のままの笑顔でいておくれ
窓の外に目をやれば
ゆっくりと流れる白い雲
子供の頃に唄ったあの歌が
聴こえてきた気がして
あとどれくらい残された
時間があるのか知れないけれど
せめて身体が空に帰った日には
故郷の風になって
もしも願い事が一つ叶うならば
故郷の野に吹く涼しい風になれ
あれからずっと一人で歩いて来た道を
10月の太陽が優しく照らす
振り返ればやり残した事も
沢山あるけれど
今こうして目を閉じてみると
浮かんでくる懐かしい風景
君と過ごした日々
聴こえる川のせせらぎ
木の葉を揺らす風
窓の外に目をやれば
ゆっくりと流れる白い雲
子供の頃に唄ったあの歌が
聴こえてきた気がして
あとどれくらい残された
時間があるのか知れないけれど
せめて身体が空に帰った日には
故郷の風になって
故郷の風になって