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うーたんはHSC|5年待った待望の赤ちゃん!その子は最初から”すごかった”


こんにちは!
ぽんままです。

今日は、我が家にうーたんが来てくれた日のお話をしたいと思います。
HSCのうーたん。
HSCは、Highly Sensitive Childの略です。
”とっても繊細な子ども”という意味をもちます。

そんなうーたんが生まれたその日のお話です。



5年待ちました


私が、長女のうーたんに会えたのは、結婚してから5年たった夏でした。

結婚したら当たり前に子どもができると思っていた1年目
新婚期間も楽しみきって、そろそろ家族が欲しい2年目
病院に行ったり、試行錯誤した3年目
仕事に本気で取り組みだし、もうDINKSでいいと泣いて決めた4年目
諦めた途端に私のお腹にやってきた、かわいいかわいいうーたん


あなたに会えた時、私は本当に嬉しかった


のは、本当です。この気持ちに今も嘘は全くありません。

でも、うーたんをこの腕に抱いたあの夏。
まだ産院に入院中で、会陰切開の傷も疼き、何なら自分もちょっとHSP入ってるのか病院食の食器の匂いでご飯が食べられないという謎な事態に悩む中、それは始まったのです。


赤ちゃんの泣き声の大きさを舐めてはいけない


うーたんは、24時間以上の陣痛時間を経て生まれてきました。
身長体重ともに一般的な大きさ
健康状態も申し分ありませんでした。


私が出産した産院は、基本的に”母子同室”です。
初めての赤ちゃんに恐る恐る抱っこをする不慣れなママ

「あー赤ちゃんってふにゃふにゃだな~」
「泣き声もこんなに小さくてかわいいんだ」

友人たちの赤ちゃんを抱っこしまくってイメトレだけは完璧だった私。
こんなセリフも脳内でとっくに練習済です。


そんな脳内出産ハイな私は、自分の病室でうーたんが助産師さんに連れられてくるのを今か今かと待っていました。

そう、このドアをコンコンってノックする音が聞こえて、ガラッと開いて…

妄想が止まらない状態で我が子を待つ私の耳に聞こえてきたのは、

「ぎょえーーー!!!」

という泣き声でした。

「ん?」
「ちょっと大きな声だな~。きっと新生児じゃなくてお見舞いの子だな」
「そっか~大きくなったら、こんなに大きな声で泣くんだな~」

と呑気な私の耳に次に聞こえてきたのは


「ぎょえーーー!!」(の後ろにかすかなコンコンという音)



「ん?」
「んんーーー!?」

そして、耳を劈く泣き声とともにうーたんの入場です。
生後24時間以内のうーたんです。
こんな小さな体からこんなに大きな声が出るんだ…と何故か他人事のように感動した初心者ママ。

ここから毎日泣き声と戦う日々が始まりました。


新生児はおひな巻きで安心して寝るんだよ


そんな大声での初入場となったうーたん。
最初から他の赤ちゃんたちとは少し様子が違っていました。
何が違ったかというと…

常に助産師さんにおひな巻きにされていたことです。


おひな巻きとは、赤ちゃんが落ち着くようにおくるみなどで体をぎゅっと包む方法です。

ネット界隈では”赤ちゃんがよく寝る”と話題の方法と書かれており、
助産師さんには”赤ちゃんが泣き止む”と教えてもらいました。


そんなおひな巻き。
他にもおひな巻きになっている子はいたのですが、うーたんは新生児室にいる間は、本当に常時おひな巻きでした。


でも、うーたんも負けていません。

うーたん必殺!

おひな巻き抜け!!!

「この子、本当に今日生まれたんだよね…?」

というレベルの動き。

のけぞり...

手足を伸ばし…

顔を真っ赤にして泣いて…


折角のおひな巻きも

「わぁ!かわいい!」

と写真を撮る余裕もないままにうーたんは見事に脱出。
涙でぐしゃぐしゃになりながら、まだ泣いていたうーたん。


この時、まだ生後24時間


育児で”孤独”を始めて感じたのは、生後48時間だった


そんなうーたんと初めて過ごした夜のことを私は10年たった今でも忘れられずにいます。


生後2日目も相変わらずよく泣くうーたん

そんなうーたんと私は、生後2日目の夜を一緒に過ごすことになりました

母乳の出はそこそこ
そのため、まずは母乳をあげてから、ミルクをすこーし足す
ということを3時間ごとに繰り返します。

他のお部屋からのちらほら泣く声は聞こえましたが、
うーたんはその声が聞こえなくなる程の大きな声で泣いていました。

電気を消した真っ暗な個室

広くはないので抱っこして歩くにしても少し狭い

そもそもママ歴2日目では、赤ちゃんをゆらゆらしながら、屈伸しながら歩いて寝かすなんて知識もない

ただ泣くうーたんのオムツをかえ
おっぱいをあげ
ミルクを作り
そのミルクを飲ませて
泣いているからぎこちなく抱っこしながら途方もなく立ちすくむ…


それを何度か繰り返す中
あまりにも泣き止まないうーたんが「どこかしんどいのではないか」と不安になり、ナースステーションに向かいました



「あの、すみません」


夜勤の助産師さんは二人
先に言います
この二人は良い方です
夜中にやってきた私に色々な泣き止む方法を教えてくれました

それでも泣き止まない

前回の授乳から約3時間経過したため

「もう1回おっぱいあげてみようか」

と言われました。

そこで、椅子に腰かけ、安定した授乳スタイルを取らせてもらい
いざ、授乳

うーたん「んん…」


5秒程飲んだかと思うとまた泣き出したうーたん
助産師さんが抱き方を変えてくれても更に泣くうーたん


助産師さん「あ、授乳クッション使ってみようか」


1つ目。
つるつる素材
夏生まれに最適
クールな素材


のけぞって大暴れ


2つ目
肌に優しい綿素材
色は白でお部屋のインテリアを邪魔しません


のけぞって大暴れ


3つ目
冬でも暖かふわふわ素材
ママのお昼寝枕でも気持ち良さそう


更にのけぞって大暴れ


私「これもダメか…4つ目かな…?」
と助産師さんの方を見た時


二人の助産師さんは顔を見合わせ
困った顔をしていました


おそらく二人の助産師さんにとっては何気ない仕草です
深い意味はない


でも、途方もなく泣くうーたんに困り果て
自分も産後でくたくたで眠い
泣き声が胸に刺さり
不安で


助産師さんなら何とかしてくれるはずと思って行ったナースステーションで見たその”困り顔”は



私には”拒絶”にも近い顔に見えてしまったのです


「あれ、この子、変なのかな」


そんな少し暗い思いが胸の奥に広がり
不安に飲まれ


生後48時間経過した夜


育児をする中で初めて孤独を感じた瞬間でした


そして、ほぼ悲鳴の泣き声に変わり
泣き続け体力がつきた頃
うーたんは私の腕の中で眠りました


今でもこの時に助産師さんの表情や仕草
感じた思いは忘れられずに心に残っています


私が子育て中のママたちと過ごす時に気を付けていること


この孤独を感じた経験は、暗い思いで占められているばかりではありません


私は、今、子育て中のママたちの居場所作りとして地域で集まる場所を提供しています


そのため、たくさんのママとお話する機会があるのですが
その時に気を付けていることがあります


それは、
”決して目をそらさない”
ということです


どんな悩みでも
どんな話でも
決してその人から目をそらすことはしません

正直、私の中に答えのない悩みもたくさんあります

でも、
分からなくても一緒に考えている間
ずっと目をそらしません


「聞いてます」
「一緒に悩みます」
「大丈夫。一人じゃない」


私の勝手な行動で、それがママたちに伝わっているかは分かりません

それでも
ママたちは
いつも子どものことに一生懸命で、全力で、不安です

だから、ほんの小さな相手の変化にも
気付いてしまう

不安に感じてしまう

だから、そうならないように、私は相手との会話に集中します


どうか
不安にならないで

孤独を感じないで


育児で感じる孤独は

深い闇のようで息ができなくなるから

だから、私は目をそらさずに話を聞きたいと思っています


この記事のまとめ


この記事のまとめ

それは

HSCの子は、生まれたその時からHSCだということです!


実は私、今ならうーたんがなぜ授乳クッションで泣いていたのか
分かる気がするんです


なぜって…
今でもうーたんは
お気に入りの座布団なしでは座れない椅子がある!
肌に触れるものに強烈なこだわりがある!!

おそらく耐えられなかったのでしょう

授乳クッションの
匂いが
触り心地が

だってHSCだから

そう
HSCの子は、生まれたその時からHSCなのです


HSCの現在の症状はまた別記事に
うーたん誕生2日間の記録を読んでいただき
ありがとうございました。

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