「新しい生活様式」
「新しい生活様式」か、それがまさか厚生労働省から提案される時代が来るとは思わなんだ。
まあなんだ、厚生労働省に悪意があったわけではないだろうが、
あれだけ長時間労働やサービス残業が労働者を壊して殺してきた現実があって、それでも残業代すらまともに出さない企業を本気でなくそうとしなかったあの厚生労働省が「新しい生活様式」を提案してくるとは、とうとう本当に世界は終わりなのかもしれない。
働き方の新しいスタイルとして「テレワーク」や「会議はオンライン」となっている。長時間労働どころか、出社しない働き方がお墨付きになった。
間接的に人間が死ぬは見逃せるけど、直接的に死ぬと問題になるのだろうか?
そこに何の違いがあるのかよくわからない。
そういえばつい最近、裁判の方もやっとパワハラという現実を受け入れて裁定にもパワハラがあるという事実を認めるように変わってきたらしい。
2019年5月にパワハラ防止法が成立した。改正労働施策総合推進法の通称。 パワーハラスメント防止のための雇用管理上の措置が、企業にはじめて義務付けられました。 改正法は、大企業では2020年6月、中小企業では2022年4月から施行されます。
2019年、私がパワハラにあって11年経ってのことだ。
逆にいえば、それまでは存在しないものとして扱われてきた、のだ。
事実は認めても判決としてパワハラとして明文化されなかったのに。だから裁判所が判決内容を決定してからの原告と被告の手打ち示談の調整してくる。その内容に被告に謝罪をさせる、というおかしな条件が私のときは入ってきた訳だ。再場所はパワハラがあったことを認定したから謝罪も条件として認定しているはずなのに。パワハラがあったことは明文化されないという、奇妙な裁定がされる。
おそらく、パワハラが明文化されるとそれが判例になってしまい、一人歩きするのを避けたかったのだと思うが、そんなゆがんだ隠し立てをしてもパワハラそのものは次々に生まれていき存在を隠し切れなくなったということだ。
ほんとひどい上司だったよ。会議は就業時間終了後に開始。他部署には普通にある年末年始の休みをとればお前の席はない。年末の最終出勤日23時過ぎだったかな。
そのあと、もうどこかの会社に勤めるのは精神的にできなくなってしまった。
部下の足をひっぱり、一人ずつただ自分のストレス発散のためにひとりずつ退職に追い込むような人間がいるような狂った世界に身を置くなんて馬鹿らしくなった。
残った部下たちに上司の望む相手に対してイジメをしないとお前をイジメて追い出すぞ。とかすごい同調圧力やでー。小学校のいじめも似たようなもんや。しかし、普通に大人がやるぜ。
まあ、私には他所でやっていけるだけのスキルも、金もあるから、そんな非人道的なことやってまでその職場にしがみつく必要はなかった。
でも、私にやったことだけはそれにふさわしい処遇を受けてもらうと思っただけ。もちろん、これは勝てるかどうかはわからなかったけど、限定された外から見えない場所でやれば何やっても許されるというかどうか、社会一般に通用することなのか白黒つけることだけ表に出て法に照らしてみようぜってことだった。
オンラインとなれば記録が残ってなんぼになるし、ありえない労働時間も、ありえないイジメも減るだろうさ。
会社という場所なら人が死んでもかまわないという風潮が根強くある。だから、自殺や脳卒中や心臓発作がなくならない。数年後には「かった」と過去形で言えるようになるのかな。
何十年の間、何万人も死んでも変わらなかったのに疫病が数か月続いただけで、テレワークとかオンライン会議とか、パワハラの受けにくい環境を厚生労働省が推進してくるのか。ほんと不思議すぎる。
あ、オフィスも縮小化が進み、Iターン希望者も増えたとのことです。
結果の出せないイジメばかりする上司も減るだろうね。
一気にいろんなことが変わるだろうから、数年後どうなってるか予想がつきません。