「尼崎」にゆかりのある人たちはなぜ尼崎が好きなのか
尼崎は治安が悪いと揶揄され、少し敬遠される場所。だけど、地元の人は結構好きだと思う。
ダメなところもあるが、案外頑張っている。だから私たちは尼崎が好きなのだ。
西宮や神戸、大阪など周りにはおしゃれで洗練された街が多い中、相変わらず「治安が悪い」下町として認知されている尼崎市。尼崎に誇れるものがあるのか、と聞かれると難しい。
私たちはかつての天下のお笑い芸人を誇れなくなってきてしまっているし、尼崎出身の有名人は良くも悪くも大変な人が多い気がする。偏見だろうか、土地柄だろうか。
とは言え、忍たま乱太郎をみて我々は育ったのである。ありがとう、尼子騒兵衛先生。
ちなみに尼崎市は兵庫県にある。私は大阪に間違われてラッキーと思ったことはない。間違えないでほしい。
城があり、海があり、歴史がある
地元は好きだけど特に何もない。そんな風に思う人は多いかもしれない。私もそう思ってる。というわけで、改めて何があるのか調べてみた。どんな町なのか知ってみたら、意外と良いなと思うかもしれない。
尼崎城
私が小さい頃には跡地しかなかった。平成最後の城として市民が復活させたお城なのだ。
塚口サンサン劇場
70年以上の歴史あるまちの小さな映画館。見逃した映画を観るために、そして映画をみんなで楽しむために遠くから来る人たちがいる。
本も出ている。
魚つり公園
小さい頃に一度だけ魚釣りをした記憶がある。海と川がある町。そして、公園も多くある。
意外と色々あるのかもな。あなたの街にも意外と色々あるんだと思う。
そしてもう一つ。私たちは阪神淡路大震災を忘れていない。直接的な記憶があるかどうかには関わらず、少なからずこの地域で育った人たちは、自分がここにいるのは偶然なんだと思ったことがあるんじゃないだろうか。
だから、それでも力強くここにあるこの町に愛着があるのかもしれない。
美味しい個人店が多い気がする
歴史ある個人店が根強い人気を持っている。
チェーン店より個人店が強い。そんなイメージだ。尼崎を出てから、ちょうど良い感じのカフェやちょうど良いお店が少ないような気がしている。
地域にもよるだろうが、ウェット過ぎないと私は思っている。程よくおしゃれで、程よく人気で、程よく放っておいてくれる。
テレビや雑誌で紹介されるような人気店もそこそこある。ちょうど良いは居心地が良い。
観光局がInstagramでグルメ情報を発信している。なんだかちょうど良い感じだ。
愛される町はがんばれって感じがする町
みんなのサマーセミナー
誰でもセンセイ、誰でもセイトになれる夏の学びの祭典。町の人たちが協力してなんかやるのが好きなんだろうな。
未来のスケボーパーク
若者がスケボーパークを作ろうとしている。将来、オリンピック選手が生まれたらみんなで応援しよう。
あまろっく
今なら尼崎を舞台にした映画も上映中だ。
人も街も同じだ。偏見で判断しない方がいい。完璧な人より、ちょっとダメなところがあるぐらいの方が愛されたりする。頑張っていると応援したくなるし、一緒に頑張りたくなるのだ。
尼崎は治安が悪いと揶揄され、少し敬遠される場所。だけど、地元の人は結構好きだと思う。
まあ、知らんけど。